お互いの深いところで通じ合える人をふやそう。たとえば自分にとって「だいじな人」とそれほどでもない人を見極めるチカラを育て、ときには断つ。あるいは思い切って先に「弱み」を見せてしまう。そういう意外なアクションこそが上っ面だけの人間関係を突破するカギになる。『自分「プレゼン」術』の著者による究極のコミュニケーション論。
春は桜にはじまって、神楽囃子は夏祭、秋はそぞろに寂しくて、炬燵火恋しい冬となる…日本人は、季節のうつろいに心情を重ね合わせて言葉をつむいできた。色鮮やかな四季の変化、こまやかな人の情、折々の行事…失われつつある日本の「風流」を、小唄端唄、和歌俳句、芝居や物語の中の言葉から選び抜き、古今亭志ん朝が粋な調子に乗せて語る。風流ことば再発見の一冊。
おかあさん、おとうさん、おじいさん、おばあさん、おにいちゃん、そして黒い犬ーみんながそれぞれに思いをかさねて、あかちゃんが生まれてくる日を楽しみにしています。きれいにしあがったゆりかごには、家族のあたたかさや思いやりがこめられています。
おつかいのかえりみち、かどをまがると、みちのまんなかにでんしんばしらがたっていた。へんだなとおもってちかづくと、それはマンホールからくびだけだしたきりんだった…?なにげない毎日のなかにかくれているふしぎな出会いをえがくナンセンス・ストーリーの傑作、待望の復刊。小学校低〜中学年。
るすばんのおだちんをもらってアイスクリームをかいにいったら、まちじゅうからアイスがなくなっていた。はんにんはライオンだって…?なにげない毎日のなかにかくれているふしぎな出会いをえがくナンセンス・ストーリーの傑作第二弾、待望の復刊。小学校低〜中学年。
公娼制度の廃止に伴い、戦後間もない昭和21年頃から形成された赤線地帯。そこでは鮮やかなタイルと色ガラス、入口にホールのある独特の様式が生まれ、カフェー調の店が全国の盛り場で流行した。昭和33年の廃止後、アパートや旅館、町工場などに姿を変えて余生を送ってきたそれらの建物も、半世紀が経過し風化が進む。戦後の都市空間を彩った建築物とわずかに残る街並みを記録した貴重な写真集。
現実に内在し、ときに露呈する強度の現実としての超現実ーシュルレアリスム。20世紀はじめに登場したこの思想と運動について、ブルトンやエルンストを中心に語り、さらに「メルヘン」「ユートピア」へと自在に視野をひろげてゆく傑作講義。文学・芸術・文化を縦横にへめぐり、迷路・楽園・夜・無秩序・非合理性などをふたたび称揚するとともに、擬似ユートピア的な現代の日本を痛烈に批判する。いま、“幻想を超えて生きるには”。
魔法の呪文作りで名高い二つの家が反目しあう、イタリアの小国カプローナ。両家の魔法の力がなぜか弱まって、他国に侵略されそうな危機の中、活路は失われた“天使の歌”をふたたび見出すことしかない。だが両家の大人たちは、互いに相手方を責め、クレストマンシーの「危機は邪悪な大魔法使いのせいだ」という忠告にも耳をかさない。そんなとき、両家の子どもたちトニーノとアンジェリカが、「呼び出しの魔法」に惑わされて行方不明に。「子どもをさらった」と非難しあい、盛大な魔法合戦をくり広げる大人たちをよそに、トニーノの兄パオロとアンジェリカの姉レナータは、力を合わせて弟妹を探し始める。一方トニーノたちは、目覚めてみると、人形の大きさにされ、人形の家に閉じこめられていた…!?「魔法のファンタジーを書かせたら第一人者」「ファンタジーの女王」と評価の高い、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表連作「大魔法使いクレストマンシー」の一作。イタリアを舞台に、クレストマンシーと、呪文を作り、歌う人々が活躍するオペラのような異色作。
ご先祖様からペットまで運を招くお墓、運が去るお墓。
本書は、多国籍企業の活動を包括的、体系的に理解する目的で編集された。またこれまでの多国籍企業論の理論的成果と同様に、多国籍企業の活動実体についてもできるだけ詳しく説明した。また、EUやNAFTA、AFTAなどの最近の地域統合と多国籍企業の活動の関係についても検討した。
もし借金が返せなければ、その体から1ポンドの肉を切りとらせろー。ユダヤ人の金貸しシャイロックが要求した証文が現実となった。ヴェニスの法廷が下した驚くべき判決とは?そして裁判官の正体は?商業都市ヴェニスとロマンティックな愛の都市ベルモントを舞台に、お金とセックスの陰喩をちりばめて繰り広げられる喜劇。
イギリスは、2000年前にローマによってヨーロッパに組み込まれて以来、幾度となく外来の文化と接触してきた。イギリスの豊かな文化を培ってきた「革新を受けいれる精神と伝統を大切にする心」が混在する絶妙のバランス感覚で、人々は何を考え、何を感じてきたのか。本書は、歴史的背景をふまえながら、不思議でユニークなイギリス文化を総体的に捉えるための入門書である。現代イギリスの情報満載!巻末資料も充実。
われわれは、どんなときに「あ、わかった」「わけがわからない」「腑に落ちた!」などと感じるのだろうか。また「わかった」途端に快感が生じたりする。そのとき、脳ではなにが起こっているのかー脳の高次機能障害の臨床医である著者が、自身の経験(心像・知識・記憶)を総動員して、ヒトの認識のメカニズムを、きわめて平明に解き明かす刺激的な試み。
ぼくのだいすきならいおん。すごくつよそうにみえるけど、ほんとうはちょっぴりよわむしなんだ。だってね…かっこよくて、やさしくて、おまけに力持ち。そんならいおんと「ぼく」のゆかいなものがたり。
「千と千尋の神隠し」主題歌作詞者が贈る第1作品集!生きている不思議と死んでいく不思議を往き来するー21世紀の巫女が優しくうたう祈りのような物語、寓話のような詩。
手を変え品を変えるのが料理ではない。季節の材料を選び、日々とどこおりなく、心をこめて作ることの大切さ。そして年中行事を商売の色にそめず、年ごと同じものを作りつづけることが、人の心に与えるやさしさ。春夏秋冬、季節ごとの恵み香り立つ料理随筆。現代に蔓延する「面倒くさい病」を防ぎ、日々のあたりまえの食事を手で生み出す呼吸を格調ある文章で綴る。