4年間の大阪転勤を経て、東京に戻ってきた小川。久しぶりにディケンズ先生が夢に現れると、彼は自分の生誕200周年を祝うために計画中だった。演奏者としての頭角を現す娘たちに刺激を受けながら、妻・秋子とともに音楽にのめりこみ、新しい友人も増えた。「50歳までに小説家になる」と宣言をした小川は、いよいよ執筆をはじめる。愉快なディケンズ先生の助言のもと、忙しくも充実した日々を過ごす。そこに思いもよらない危機が訪れ…。ハートフル・ヒューマン小説、第3弾。
音楽活動に精を出す一方で、小川は小説の制作を進めていた。相変わらずディケンズ先生は夢に姿を現しては、小川の人生相談に乗ってくれたり、自分の著作について語っていた。ひょんなことから小川はディケンズ先生に対して、数々の名作の普及のために貢献することを約束する。永遠の名作『クリスマス・キャロル』。小川は自分の小説の中で演劇化を試みるが、果たして成功するのか?連作中編ヒューマンドラマの続編。
最強最古の神竜の魂を持つ辺境の村人ドランは、級友達と共に王都を訪れていた。王国の魔法学院の頂点を決める年に一度の祭典「競魔祭」の本戦に出場したドラン達ガロア魔法学院の代表は、周囲の予想を上回る圧倒的な実力で順調に勝ち進む。そして迎えた決勝戦。相手は前回優勝校、南のジエル魔法学院。学生最強と名高い二刀の魔法剣士ハルトを擁する強豪である。意思を持つ魔剣と霊刀の力を借り、三対一の構図に持ち込もうとするハルトに対抗する為、ドランは天界からとんでもない援軍を呼び出した。-見物料代わりに働いてもらおうか「戦神」に「時の女神」よ。
今日、パパが死んだ。昨日かもしれないけど、私には分らない。そんなこと、どっちでもいい。何しろ私のパパは、仕事、仕事で、1年のうち半分は外国を飛び回っている。そんなパパをいわば子供らしく愛せと言われたって無理な話だ。でも私は知っている。本当は、ママがパパを殺したんだっていうことを…。父の死。莫大な遺産をめぐる争い。母の若き婚約者の出現。やがて、13歳の少女、有紀子に残酷な殺意の影がー。
おつかいのかえりみち、かどをまがると、みちのまんなかにでんしんばしらがたっていた。へんだなとおもってちかづくと、それはマンホールからくびだけだしたきりんだった…?なにげない毎日のなかにかくれているふしぎな出会いをえがくナンセンス・ストーリーの傑作、待望の復刊。小学校低〜中学年。
最強最古の神竜の魂を持つ辺境の村人ドランは、王国の魔法学院の頂点を決める祭典「競魔祭」に学友と共に臨み、見事優勝を飾った。式典後の余暇を利用して王都観光に繰り出したドラン達。不測の事態に巻き込まれつつも、ようやく宿舎に戻った彼らを待ち受けていたのは、冥界の王ハーデスの使者だった。人間として転生を果たしたドランがなかなか顔を見せに来ない事に、ハーデスは機嫌を損ねているという。大人げない旧友を宥めるべく、一人死者の国へと旅立つドランだったが、そこで思わぬ頼み事をされるー
大学で声楽を専攻した著者は、歌手としてコンサートでよくチベット民謡を歌っています。ただ、日本の皆様はチベットのこと自体あまりご存じではないので、少しでも理解していただこうと、いつも歌う前にチベットの生活習慣、文化、教育、経済のことなどをお話しするようにしています。お陰さまで、行く先々で好評を得て、いまでは日本各地より講演の依頼もたくさんくるようになりました。この講演録の中で、著者は九年におよぶ日本の生活で感じたことを率直に述べています。
イギリスの文豪チャールズ・ディケンズ。国境も時代も超え、夢に現れては主人公に日々、アドバイスをしてくれます。思わず魅了される、現代にも通じる文豪の言葉の数々。楽しく読めて、教養も深められるヒューマンドラマ。
ケーブルが築いた楽園「プロビデンス」で、元国際テロリストが殺害された。理想郷を襲った悲劇の真相を解き明かすべく捜査が開始されるが、捜査線上に浮かんだのは、誰が見ても怪し過ぎるあの男だった!謎の殺人事件をきっかけに、物語は無数の並行世界へと大拡散!ついにはケーブルが…!?ファン待望のシリーズ第3弾、満を持して登場!
大坂天満宮の連歌所宗匠として活躍した連歌師、西山宗因(1605〜1682)は、晩年には俳諧作者として人気を集めた。貞門俳諧にはない大笑いの句が魅力であり、そこにはまた折々に自由で詩的な想像の輝きも見出される。本書(上冊)には、宗因独吟俳諧の集『宗因千句』(1673年刊)のうち、「世の中の」「つぶりをも」「花むしろ」「立年の」「来る春や」巻を収録。
最強最古の神竜の魂を持つ辺境の村人ドランは、ガロア魔法学院で学業に励む傍ら故郷の発展の為の準備を着々と進めていた。冬期休暇に入り、久々に帰郷する道中、ドランは不思議な女芸人二人組と出会う。彼女達の妙に思わせぶりな態度を訝しみながらも村に招き入れたドランだったが、さらに見慣れぬ女傭兵二人までもがやって来て、彼の周囲をうろつくようになった。四人の正体が知己の邪神に関係すると見当をつけたドランは、害はないと判断して放置していたものの…自称ドランの娘、神造魔獣の魂を持つ少女ーレニーアが彼女達に噛みついた事で、事態は急変。破壊と忘却を司る大邪神本人まで降臨し、“身内”同士の修羅場が展開される!?