冠婚葬祭、事故、殺人-喜怒哀楽の人生の種々相を、深刻にあるいは笑顔でまとめる司会者・水口サンの華麗なる日々…。
あたし、村上明日香。高校3年生。今夜は、あたし1人。誰もいない我が家。ポツンポツンと、思い出したように浮かぶ東京の空の数少ない星たちのあいだに、エノスケと哲の顔が笑いかける。エノスケと哲。榎本直人と市川哲。あたしの前に、いつも影のように見え隠れする2人の男の子たち。あたしたち3人は、これから、どのような道をたどることになるんだろう…。
わたし、村上亜矢香。20歳。わたしは今、新幹線の中。目的地は神戸。わたしは、その地に自分の恋の結末を見届けるために向かうのだ。やっとのことで勇気を奮い起こし、重い腰をあげて…。わたしが想い続けてきた先生、青木純一さんに会いにいく。
あたし、村上明日香。夏休みに入った。高校3年生の夏休み。あたしにとっては、これが学生生活の中で最後の長いお休みだ。大学受験にとって、もっとも大切な時期だといわれるこの夏休みを迎え、クラスメイトたちの顔も引き締まってくる。“いよいよ”といった感じが、みんなのあいだに、ひしと漂っているの…。
あたし、村上明日香。高校3年生。あたしは今、京都にいる。とうとう、あたしは来てしまった。運命のもとに。哲とともに手をとって。哲のおばあちゃん、市川富美さんは、あたしを見、あたしの名前を哲からきかされた時、もはや動揺を隠さなかった。そこへ、昼間のパートで働いているというあの人が、何も知らずに入ったきたの…。
あたし、村上明日香。高校3年生。すずきさんの出演したテレビ番組を見終わってからも、長いあいだ、誰も何もいわなかった。安田センセも志保さんも、もちろんあたしも。今、あたしたちを支配している感情は、悲しいでも、悔しいでも、辛いでもなく、ただ、わけもなく虚しく淋しいものだった。すずきさん、何故?何故、あなたは、そんなにまでするの?
あたし、村上明日香。高校3年生。「エノスケが…、死んじゃうかもしれない」ピザ屋に電話をかけて、事故のことをきいたあたしは、思わず叫んだ。その声はあたしの声には違いないのに、そう口に出すことで、さらにあたしは打ちのめされていた。身体全部が、まるで心臓ひとつになってしまったみたいに、どくどくという音だけをやけにはっきりきいていた…。
あたし、村上明日香。高校三年生。あたしの十代も終わりに近づいている。高校生活もあと数か月を残すだけ。そして、あたしの人生の重大な数ページも、そろそろ閉じられようとしている。16歳から18歳。高校一年生から三年生。あたしの三年間。三年分の涙と喜びの記録。それを今、あたしは語ろうとしている…。
マンガをふんだんに取り入れて、パソコンやLotusのむずかしい概念をわかりやすく解説。初心者も「マクロ」を使って楽しみましょ。2.3J対応。
誰にでも「はじめの一歩」があるのです。そそっかしいけど、探究心は人一倍。魚の煮方から、たこ焼きの作り方、さぼりライスまで、カツ代さんが若き日に綴った抱腹絶倒の台所修業記。
ホームステイにやって来た男女数人のエイリアン(外人)とスチュワーデス一家とが織りなす、ユーモアあふれる奮闘交友録。