愛する娘と一緒に暮らすことを夢見て遠い町で働く母ファンティーヌに悲劇が降りかかる。そして、娘のコゼットは独りきりになってしまい……。文豪ヴィクトル・ユゴーの原作を基に、少女の視点で描いた感動アニメ。
ヒーローだった兄ちゃんは、二十歳四か月で死んだ。超美形の妹・美貴は、内に篭もった。母は肥満化し、酒に溺れた。僕も実家を離れ、東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾にピンク色の花びらをつけていたことから「サクラ」と名付けられた十二歳の老犬が一匹だけ。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には、スーパーのチラシの裏に薄い鉛筆文字で書かれた家出した父からの手紙が握られていたー。二十六万部突破のロングセラー、待望の文庫化。
警視庁の窓際部署、特命係に所属する杉下右京と亀山薫。贈収賄、警察の不祥事、少年犯罪、催眠術などあらゆる事件に首を突っ込み、右京の推理と薫のヤマ勘で次々と解決へと導く。そんなとき、右京が狙撃されるという事件が!15年ぶりに明かされる右京の過去、特命係の秘密とは。連続ドラマ化された最初のシーズンの全12話を収録。
小、中、高校生の算数・数学を30日間でやりなおす。
義理と人情が息づく日本橋・塩梅屋の二代目季蔵は、元武士だが、いまや料理の腕も上達し、季節ごとに、常連客たちの舌を楽しませている。が、そんな季蔵には大きな悩みがあった。命の恩人である先代の裏稼業“隠れ者”の仕事を正式に継ぐべきかどうか、だ。だが、そんな折、季蔵の元許婚・瑠璃が養生先で命を狙われる…。料理人季蔵が、様々な事件に立ち向かう、書き下ろしシリーズ第二弾、ますます絶好調。
あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した…あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。少女の魂は殺人に向かない。誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけだったからー。これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記録。『赤朽葉家の伝説』の俊英が、過酷な運命に翻弄される少女の姿を鮮烈に描いて話題を呼んだ傑作。
現場で実際に使われている生の英語にこだわったビジネス英会話です。つまり『日本人のための英語ではなく、ビジネス場面でネイティブ同士が実際に使っている生きた英語』なのです。職場で、会議で、プレゼンテーションで、商談でと、想定できるビジネス場面を取り上げリアルに再現しています。59のダイアローグがネイティブの自然なスピードで収録されています。CDを繰り返し聞いて、ナチュラルな発音とアクセント、そしてスピードを体験してください。CDは、暗記するぐらい聞きこみましょう。
本書は、春日アミと夏川リンという二人の大学生が主人公です。二人が、「分子生物学」の補講のため、毛呂教授が持つ離れ小島の研究所に呼び出され、分子生物学の「バーチャル体験」を通じて、イケメン助手の門後テル君から様々なことを学んでいきます。このバーチャル体験は、研究者が研究の過程で作り出す作業仮説のモデルであり、研究成果を発表する際に用いるモデルであると言えます。
総論、各論の2部構成。総論においては、高齢者の置かれた状況や、高齢者心理学研究の現状を概観できるようにした。各論においては、新しい知見を紹介しつつ領域ごとの知識を提供し、現在の研究動向が理解できるようにしている。
「十六歳だった。あのひとに出会うまで十六年もかかってしまったという気持ちは、後悔に少し似ているー」。本城えりが電車の窓越しに、賀集玲子の姿を見初めたのは、高校一年のことだった。玲子に憧れ、近づき、ひとつになりたいと願うえり。その強すぎる思いは彼女自身の人生を破滅へと向かわせてゆく。読み始めたら止まらない、衝撃作。
コツがわかればこんなに簡単。これで差がつく図形センス。基礎から応用まで楽々ステップアップ。
十五年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として将来を期待されていた少年・音也が幼くして死亡した。それ以降、音也の妹・笙子は、自らの手で兄を絞め殺す悪夢を見るようになる。自分が兄を殺したのではないだろうか?誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、音也の親友だったという若手歌舞伎役者・中村銀京が現れた。二人は音也の死の真相を探ろうと決意するがー。封印された過去の記憶をめぐる、痛切な恋愛ミステリー。