現役女性SE・プログラマには共感を、これから目指す人には現実を、そして女性エンジニアを部下、同僚、上司にもつ男性にはオノノキを、たくさん詰め込んだエッセイ集。
人も虫も植物でさえも命をもっている。互いを認め、自分自身を大切にすれば、みんなが幸せの方向へと進んでいく。身近なものに目をとめて、心のやすらぎをとりもどそう。
子どもはときどき、おとなが考えもしないことを口にします。でもその突拍子もないように思えるつぶやきのなかには、子どもからおとなへの信号が、たくさんつまっているのです。教師として経験豊かな著者が、おもわず笑ってしまう子どもたちのつぶやきを見ながら、子育てについて語ります。
小学校時代のできごとからOL生活、結婚まで、色んなことを話しちゃおう。あなたの疲れも吹きとばそっ。明るく正しいお楽しみエッセイ。
制服がわりのシンプルな黒いドレスに身を包み、カリスは客の指し示す宝石をつけてみせる。一流ホテル内の宝石店に勤め、ほほ笑んで接客する彼女の胸の奥に、悲しい過去が潜むのを知る人はいない。男性とのつきあいも拒否して働く理由はあまりに深刻すぎて、親しい同僚にさえ気軽に話すわけにはいかなかった。今日もカリスは客のために、大きな鏡の前でネックレスをつけた。顔を上げたとたん、全身が凍りつくー鏡の中に見覚えのある男。あの冷ややかな目つきはニック・クリスチャナイズに違いない。客を送り出してから店の前に出てみたが、彼の姿は見えなかった。