四季のうつろいのなかで、それぞれの時節に映える、はかない草木の花。そして、海、山の幸。そのさまざまな表情に自身の来し方をかさね、句との出会いを語り、句の魅力をさぐる。白山山麓の自然に身をおき、季節のおりなす多彩な情景を鋭敏な眼で見つめ、折々の句を引きながら、洒脱な感性を投影する。草や木、花の姿、そして日常の味覚にも本物にこだわりつづけ、四季自然と俳句を語りながら、人の生き方を浮かび上がらせる、絶妙の句と歳時記への案内書。
「純な魂が降臨したんだよ。魂の存在を誰も信じないこの時代に…」老人はニューヨークで出会った自分そっくりの青年“天使”について語った。ポー風の物語にはじまり、ルイジアナの美しい屋敷に住む一家の崩壊がゴシック的につづられるかと思えば、SF童話風に核シェルターでの一家族の残虐行為が“長靴”によって話されていく…。注目のアメリカの新人マグラアが、超自然物から精神分析までを巧みに使い、ゴシック小説を現代によみがえらせたエレガントで不気味な短篇集。米英でベストセラー。
1ページで何回も笑えます。主役は愉快な子供たち。「子供のまんまでいてほしい」としみじみ感じさせる本。毎日新聞「はないちもんめ」に好評連載中。
幼年期から今日までの、食べものにまつわる思い出を、時代小説の名手が自在に語る。生地・東京はもとより、仙台、伊豆、高松、湯布院など日本各地、さらにはフランス、ベルギー、インドネシアにまで筆を延ばし、各地の香りと味、人との出会いを、歴史余話も混じえつつ巧みに描く。ますます冴える池波節。
忙しいから勉強できない、だからしゃべれるようにならない…それはウソ!知らず知らずのうちに英語が口をついて出てくる超カンタン!最強の「ひとりごと」英語習得術。
編集部のネットで取材した日本印刷新聞社発行の営業マン実務誌「PRINT ZOOM」の巻頭文「つぶやき」で好評だったものと、追補取材したナマの声をまとめた一冊。
こころの体操。「あっ」「ハハハ」「ホッ」「キュン」心が動かされる二十世紀末の名句が640句。それぞれに、ドラマがあります。「仲畑流万能川柳」傑作集、最新第4弾。
美幸症候群のはじまりだーッ!寅さん映画のマドンナになりたがっている人、世間知らずの人、ひねくれている人、お人よしの人、ミーハーの人、目覚めの悪い人に捧げちゃいます!
昭和二十五年以来、雨の日も風の日も太鼓を叩き続けたくいだおれ太郎。彼は単なる機械仕掛けの人形か?それとも団塊世代の象徴なのか?退職後の悠々年金人生から一転し、再就職オファー殺到の太郎。そんな太郎本人が本書だけに、波乱万丈の人生と現在の胸中を語った。