“その二”は第11作『寅次郎忘れな草』から第21作『寅次郎わが道をゆく』までを収録。73年〜78年の作品で『男はつらいよ』が国民映画としての地位を不動のものとした時期だ。なんといっても『忘れな草』のリリー(浅丘ルリ子)が強烈な印象。最高のコンビだった。
78年の第22作『噂の寅次郎』から84年の第34作『寅次郎真実一路』まで、映画『男はつらいよ』のサウンドトラック・ヒストリー・シリーズの第3巻。主題歌の別ヴァージョン、劇中音楽、名台詞などで綴る“音で観る寅さん映画”。意外にいいんだよな、これが。
寅さんの高齢化が目につくようになった時期のものだけに、曲間に入る台詞も他人へのアドバイス(恋愛指南)が多い。ウィーン編の(26)は「常動曲」を巧みにアレンジして、山本純直の面目躍如。4枚目を締め括るおいちゃん(森川信)の名台詞は、もう、最高の一言だ。
さだまさしと吉田政美が1972年に結成した伝説のフォーク・デュオ、グレープ。わずか3年の活動期間で「精霊流し」「無縁坂」といった名曲を生み出したデュオのラスト・コンサートの模様を収録したライヴ盤。ラジオで放送されただけの、初レコード/CD化となる秘蔵音源だ。
ドリームキャスト、野球ゲームのサントラ。12月発売の『プロ野球チームで遊ぼう』体験版との2in1で、ボーナス・トラックとしてセガサターン時代の音源も収録。贔屓チームが不甲斐ない、ON対決も幻だぁ……ってガックリ落ち込んでる人は、ゲームでどうぞ!
花柳界が華やかだった頃の粋な座敷芸である。端唄・小唄を芸者歌手としても人気を得た市丸で聞かせる。都々逸は、艶っぽい漫談も聞かせる柳屋三亀松と向こうっ気の強さを看板にしていた都家かつ江、粋に座敷の雰囲気を作る日本橋きみ栄などで聞ける。