フィッシャー=ディースカウの深い詩の読み込みが、まさにここに現れたとでもいうべき、記念碑的な33歳時の録音。いまなおこれを超える演奏は現れていないといっても過言ではない。
チェロ・ソナタを除き、ブラームスの歌曲のチェロ編曲版を集めた珍しいアルバム。マイスキーによる一連の歌曲のチェロ編曲版シリーズの1枚。マイスキーの歌心が、全編にあふれ出さんばかりだ。
すがすがしい朝を感じさせる鳥の鳴き声、そして軽快なギターのフレーズ。そんなオープニングが、このアルバムのすべてを物語っている。彼の作品の中ではどちらかというと軽やかなテイストの強いものになっていると思う。そして、それが心地いい。★
ヨーヨー・マ(vc)、マーク・オコーナー(vn)、エドガー・メイヤー(cb)という3人の天才プレーヤーが集って奏でる、アメリカン・ミュージック第2弾。5月には来日公演の予定も。