巷のへんてこ話を集めた「週刊朝日」デキゴトロジー欄の取材記者になって9年。ネタ捜しに身内話を提供し、面白ネタを聞きこめばとことん追跡し、ネタ作りになんと舞妓にまでなってしまった…。涙ぐましい体あたり取材によって得たものは、「見かけによらない真実をもっているのが人間である」という確信と、「世の中はちょっとした嫉妬やしたたかさで動いている」ことへの深い感懐であった。好奇心の強い女子大生が「観察眼」を身につけてライターになるまでの、涙と笑いのマスコミ業界体験記。