いつもと変わらないわが家の朝食風景。ところが、想が席を外した隙に、家族全員が消えてしまった!一人残され、途方に暮れる想。だが、その彼女もひょんなことからパラレルワールドに迷い込んでしまう。呆然とする想に手を差し伸べてくれたのは、素晴らしく容貌の整った男性、エルヴィンだった。家族と再会できる日は来るのだろうか。いつか自分の世界に戻れるのだろうか。そして、この恋の行方はー?パラレルワールドに迷い込んだ女子大生の、甘く切ないラブストーリー。
ベーシスト板垣史朗は、ライヴに乱入した暴漢の凶刃から岩倉をかばい、全治二ヶ月の傷を負った。ほぼ回復した彼の病室に、元メンバーのレオ、圭吾、鋭夫とくれないが集まる。そこで、マネージャー鵜飼が「ある青年を加入させ、爛漫を再生したい」と提案。史朗と鋭夫は反発する。ロックバンドの復活をめぐる、それぞれの想い。そして、新渡戸利夫殺害事件も新たな貌を見せはじめる。
<収録内容>
01. 恋×鯉
02. アオイロイド
03. 近くて遠くて
04. 手の届く場所
05. 正反対だから
06. 神ならぬ人
07. 未来への想い
08. 君が好き
09. 挙式はもちろん
10. 幸せ者
11. 光ある絆に
12. きっと、隣には
13. 星空に約束を
14. 届かぬ言葉
15. 奇跡願いて
“新作+未発表+歴代SS”“描き下ろし+秘蔵イラスト”…etc.-夏空ファンに捧ぐ、プレミアムファンブック。
「かんたーた」は、わたしたちの小さな合唱団。小学生九人で歌ってる。もうすぐ夏のコンクールなのに、指揮と指導の先生が緊急入院!さらに、女装が好きなヘンなおじさんがあらわれて、わたしたちのかんたーたはどうなってしまうの?第6回「ポプラズッコケ文学新人賞」大賞受賞作!
オリヒメはとある南の島に暮らす、中学生のおんなのこ。満天の星の下、彼女の前に現れたのは未来人を名乗る不思議な人物だった!その人物ースバルとのデートを楽しみにしつつ、幼馴染みの同級生たちとの変わらない日常を過ごす少女。しかしスバルが予言した通り島に転校生がやってきたその日から、彼女の日常は少しずつズレ始める…現役東大生作家鮮烈のデビュー作!
1945年夏、敗戦翌日。誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。全てが無くなった今こそ、未来を担う若者の心のために、戦争で失われていた「高校野球大会」を復活させなければいけない、と言う。ボールもない、球場もない。それでも、もう一度甲子園で野球がしたい。己のために、戦争で亡くなった仲間のために、これからの日本に希望を見せるために。「会社と自分の生き残りのため」という不純な動機で動いていた記者の神住は、人々の想いと祈りに触れ、全国を奔走するが、そこに立ちふさがったのは、「高校野球」に理解を示さぬGHQの強固な拒絶だった…。