「瞼の母」「一本刀土俵入」など見捨てられた者の悲哀と意地を描き、同時代の庶民に圧倒的に支持されてきた大衆文学の巨匠長谷川伸。その核心にある義理人情を分析し、生活者のモラルを問い詰め、日本人の情感の根源に迫る。独学の評論家佐藤忠男が口先だけの知識人への怒りをこめて描く迫真の力作評伝。
例文と解説で書く気にさせる画期的な試み。「文章以前」から「達意の文章」まで文章のプロによる的確なアドバイス。新版では、古くなった例文をほぼ全面的に取り換えるとともに、パソコンやeメールについての説明を詳しくするなど社会の変化に対応させた。
厳格、荘厳ゆえに理解不能。私たち日本人の前に幾重にも立ちはだかるクラシック。難解というイメージの壁を乗り越えて、「本当の理解」という到達点への道筋を照らし出す。
音は極めて日常的な存在である。常時、人は音を聞いている。言葉、音楽、警報などの音信号から小鳥のさえずり、木の葉の擦れ合う音、さらには騒音に到るまで、多種多様な音に接している。そんな音たちに目を向けて、われわれの日常生活とは切ってもきれない環境要素のひとつである音と上手に付き合うために、平易な科学知識を用いて様々な角度から音の姿と振舞いについて言及する。
本書では、琥珀の中にあなたが発見できると思われる昆虫たちを同定する方法を紹介しました。昆虫そのほかの生物の多くは、わかりやすいように写真で示しました。
「なぜ、生きるの?」と問うあなたへの答え!「思い通りにならないことが、ありがたい!」お前はお前でちょうどよい。顔も体も名前も姓も、それはお前にちょうどよい。幸も不幸も喜びも、悲しみさえもちょうどよい。
貸借対照表(バランスシート)を完全解説!損益計算書とキャッシュフロー計算書の読み方もわかる。
人間の世界の時間的変遷を描くのが歴史学である。しかし、歴史は、人間世界の中で完結しているわけではない。その世界の外には、自然という広大な世界がそれを囲んでいる。ヒトは古来それを神といい、懼れ、敬ったが、文明が展開すると、人間はヒトの世界に目を向けるだけで、この外に存在する自然の世界を時として忘れた。二十世紀の末、人間の傲慢がさまざまな災害をもたらしたとき、自然を再び自覚した。そのとき、自然と人間の関係を問題とする歴史学、「環境歴史学」が登場してくる。はたして「環境歴史学」とはどのような学問であろうか。どのような可能性をもっているのであろうか。
彼はなぜ新興宗教を興したのか。何を壊し、何を創りたかったのか。戦略的な意味があった「ヨハネの福音書」。イエスの使徒は、なぜ十二人だったのか。イエスにとってユダは裏切り者だったのか『聖書』はミステリーである。その隠された謎に挑む。
この世界はすべて心の中の観念からなる?!バークリやロックの議論を現代的問題に接続するゆかいな哲学対話。
アフルエンス(豊かさ・裕福さ)+インフルエンザ(流行性感冒)=アフルエンザ(豊かさ病)。アメリカ発、世界に蔓延する「ショッピング最優先社会」の病理ー私たちの心をむしばみ、コミュニティを崩壊させ、地球の資源を食い尽くす、強迫的消費病「アフルエンザ」の驚くべき実態とは?そしてその処方箋は。
ベビーカーにつけるちいさなえほん。6か月から。
生まれてから5年くらいまでに、脳は外からの刺激によって、「人格」といわれる「こころの基本姿勢」を作りあげる。医学と心理学、そして脳科学を融合させた新しい子育ての書。
二十一世紀のイエス像に向けて、聖書学・思想・文学・美術・音楽「思想史的」視座に立つイエスの現在をめぐる白熱の討議、自己探究への架け橋。
親しみやすい言葉で幅広い世代に愛されている詩人、まど・みちおの選詩集。子どもたちから大人まで、すべての人に読んでもらいたい…そんな想いをこめて贈ります。