石のねずみ、ストーン・マウスは、海辺のマリアおばさんの家でくらしています。夏休み、家族でやってきたエリーと、マウスはすぐになかよくなりました。でも、兄のテッドは、なぜかマウスをいじめるのです。海に投げこんだり、土にうめてしまったり…マウスは思いますーこのまま、石ころにもどるのはいやだ、生きていたい!と。気鋭の児童文学作家、ニモが贈る幼年文学。イギリス・カーネギー賞次席作品。
「ああ、おなかがすいた…むにゃ…」ミニー・マラコフは、ふうとうのふとんの中で、耳をかき、ねがえりをうちました。ミニーは、地下鉄のトンネルにすんでいるはつかねずみの女の子。「ちゃんと晩ごはんをたべたから、ほんとにおなかがぺこぺこってわけじゃないんだけど…なんかおいしいものがたべたい…」目をつぶったまま、ミニーは鼻をひくひく。すると、ゆめの中にりんごがぽっかりとあらわれました。ミニーが、きのう、地下鉄の駅のホームの下でひろったりんごです。
駅ビルやデパート、そして大型インテリジェントビルの建ち並ぶ街に、なぜか田舎に棲んでいたクマネズミが出没し、周辺住宅街にも姿を見せている。特に飲食店の入るビルの被害が目立って増加している。クマネズミは登攀力、綱渡りの能力に優れ、建造物内に巣を作り、警戒心に富み、殺鼠剤に対する抵抗性も強い。先端機器はケーブルを齧られて障害を起こし、衛生上の問題も懸念される。その防除対策とは。都市社会の新たな課題を問う。
親しみの深い外国や日本の名作や昔話を劇あそびの脚本にしてみました。幼稚園、保育園の3、4、5、6歳児が理解し、演じ、楽しめるようにつとめながら、言葉、場面展開、テーマの設定をいたしました。舞台がわかる、演出のヒント満載。
古くから伝えられているもの、新しく考えられたもの、おりがみにもいろいろあります。ねずみくんといっしょに楽しく折ってみましょう。かわいい動物、きれいな花、たのしいのりものなど、簡単に折れるものを集めました。おうちの方もお子さんといっしょにおりがみに挑戦してみませんか。
もうすぐどうぶつむらのおんがくかい。たいこシンバルラッパねずみくんのやりたいがっきはちょっとおおきすぎて…。4〜5歳から。
ニコルは、フランス生まれの、身長五センチほどのおじょうさんねずみ。アメリカへやって来て、元軍人の親切なおじいさんねずみと、ふたごの子ねずみたちと出会い、楽しくくらしています。ところがある日、ニコルがちょっと目をはなしたすきに、ふたごが「野いちご原っぱ」で行方不明になってしまいました。そこは、「足をふみいれたねずみは、二度と帰ってこない」といわれる、おそろしい原っぱなのです。そして、ふたごをさがしに、ただひとり野いちご原っぱにやって来たニコルの前に、「ロックフォール団」となのる、三びきのなぞのねずみたちがあらわれて…?おじょうさんねずみと、なかまたちが、大きなねこを相手に大ぼうけん!スリルがあって、楽しくて、かわいいお話。小学校低・中学年から。
ミステリー研究会部長の八島博紀は人知れず苦しんでいた。友人で片思いの神崎稔に対し、本人には絶対バレてはいけない秘密を持っているからだ。秘密その1、稔の正体(…指名手配怪盗『六十九号』の息子で稔自身も現役泥棒)を知っていること。その2、自分がどさくさまぎれに稔をゴーカンした男であること…。秋月こお最新作、学園ミステリーラブ。
ある夜、ベランダで星の観察をしていた達郎の目の前に、とつぜん、宇宙船があらわれた。乗っていたドルオーテと名のる異星人(宇宙人というのは古いのだ)は、はつかねずみを1ぴき、用意してほしい、というのだった…。異星人と少年の友情を、ユーモアたっぷりにえがいた、ちょっぴりおかしなSF物語。小学中級から。
親友同士の博紀と稔だったが、お互いに重大な秘密を抱えていた。稔は警視庁指名手配の『怪盗六十九号』を父に持ちそっちを本業としていること。博紀の方は…、稔に恋するあまり正体不明の謎の男として彼を強姦(!)してしまったこと。ある日、稔は父親に難攻不落の警備システムを誇る美術館から、展示中の日記帳を盗んでこいといわれ、博紀に相談を持ちかけるが…。悩める青少年の性春を描いたミステリーラブ。
野生動物がどんどん姿を消していく大都会で、カラスとネズミは、人間に嫌われながらもますます繁栄している。なぜなのか。彼らにとって大都市とはどのような「自然」なのか。人間の知恵の裏をかきたくましく生き抜く彼らの実態から、人と動物の現在の関係の仕方とともに、人間という生物の生きざままでが透けて見えてくる。
竜の王女シマーは、強く、美しく、気位が高い。一方、人間の孤児の少年ソーンは、力は弱いが勇気とやさしさは人一倍。そんなふたりが、シマーの故郷の海をぬすんだ魔女を追っていっしょに旅をすることになった。だが、行く手には魔物たちが立ちはだかる。けんかをしてばかりのシマーとソーンは大ピンチ。
はりきりイガーか、よわむしなイジーか。2つの名前をもつ1ぴきのはりねずみのお話。
おかあさんがあんでくれた、かわいいチョッキ。“ちょっときせてよ”と動物のなかまたち。あらあら、チョッキがどんどんのびてー。