北町奉行所の名物同心・猫宮冬馬は、他人の気持ちに無頓着な言動を繰り返す風変わりな男。同僚からは煙たがられているものの、その鋭い観察眼と江戸を守る正義感で、幾多の事件を解決に導いていた。そしてそんな冬馬を、恋女房の小春は陰に日向にささえているのだが、じつはここには大きな秘密が隠されていた…。なんとこの小春、冬馬や奉行所の天敵・大怪盗ねずみ小僧の三代目だったのである。だが小春は盗賊稼業に未練はなく、おのれの突出した能力を、愛する夫の事件解決のため、惜しみなく発揮していたのだ。誰も予想だにしなかった猫とねずみの敵同士が、江戸を守るために力を合わせる!大好評のシリーズ第三弾!
大逆転後宮とりかえ伝、第五幕「道術我慢の鎮魂祭」、開幕!皇帝が朱慧月を監視しているー怪しい隠密の動きを察知して、一度雛宮に戻った玲琳たち。次なる一手は、近く執り行われる『鎮魂祭』に乗じて、入れ替わりの解消をすること。しかし、またしても皇帝の妨害が!隣国、丹との国境沿いの地域で、民に粥を施す『慈粥礼』を行うよう雛女全員に命じたのだ。その上、慧月の身体に入っている玲琳は、ほかの雛女と引き離され、劣悪な環境に赴くことに…。「突然の炊き出しなんて無理難題よ!」「慧月様と一層離れてしまうことだけが気がかりです…」道術が使えない慧月、孤立してしまう玲琳。監視の目に注意を払い、身動きが取りづらくなる二人に、ついに皇帝が自ら接触してきてー!?絶体絶命の第8巻!