作家・夢枕獏の原点であり、いまも熱い執筆が続く大長編。待望の愛蔵版で刊行開始。
豊漁の神としてねこを祀り、ねこと共存してきた田代島を2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震が襲った。かつてない大災害に、なすすべもない人たち。そして、人との絆によって生きてきたねこたちも、また…。それから1年ー未だ残る震災の疵痕の中で人とねこは、未来の希望に向かって歩み始めたー。
雨がふってきました。メルシーちゃんが、おとうさんにかさを届けようと出かけると、次々と動物たちに出会い…。父と子のあたたかなひとときを描いたえほんです。
戦後、日本は南北に分断され、北海道は独立国家となった。-平世21年。私的探偵行為を禁止する法律が成立した現代。少女・空閑純は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた。母の故郷に父とともに移住し、母の帰りを待つ純だったが、身元不明の他殺死体が発見され、父子は事件に巻き込まれる!有栖川有栖が探偵の存在意義を問う、待望の新シリーズ開幕。
紀元前一世紀。久慈(現在の九州)の覇権を狙う津櫛邦の長脛日子は、諸邦に十二神宝の譲渡を迫り、戦をしかけていた。戦いで里を燃やされ、津櫛の戦奴邑に連行された豊邦の少年たち。その中の一人・隼人は、すさまじい剣の腕をもった津櫛の少年・鷹士に危ないところを助けられる。冷たい瞳をした鷹士に最初は反発していた隼人だが、長脛日子よりも先に十二神宝を集めるため、共に旅立つこととなる。それは長く波瀾に満ちた冒険の始まりだった。捕虜となった少年と、彼の里を襲った少年。敵味方であったはずの2人は、やがてー。本格歴史ファンタジー。第4回野性時代フロンティア文学賞受賞作。
貴族の城から暇を出された娘・シルビアを故郷まで護衛することになったD。なぜなら貴族の下で働いていた者は“擬似吸血鬼”になっている恐れがあり、彼女を始末しようと襲ってくる人間たちがいるからだ。その上、貴族の息子・ナイトフォールがシルビアを連れ戻そうと追ってきて、Dとの間で壮絶な戦いを繰り広げる。果たしてシルビアは“人間”か、それても“擬似吸血鬼”なのか?また、彼女を追うナイトフォールの目的は!?ベストセラー・シリーズ書き下ろし最新刊。
「あしたこのマフラーをしてそとへいきたいな」おばあちゃんがあんでくれた、あたらしいマフラーをまいて、こうさぎたちは冬の森へでかけていきました。
驚くほど得点がアップ!内申もバッチリ!!家庭学習指導のカリスマが、具体的な学習計画の立て方から「教科別」攻略法までを豊富な実例とともにやさしく解説。
時は大正。伯爵家の嫡子・裕太郎と奉公人の学は唯一無二の幼なじみ。太陽のように明るい裕太郎は、心優しく我慢強い学を大切に扱うが、学は身分の違いから一線を引こうとする。しかし裕太郎の強い想いに抗えず、行き過ぎた肉体の接触も許してしまう学。2人の関係を快く思わない伯爵家や冷たい学の父親から目を背けるようにお互いの存在に溺れていく中、2人の仲を引き裂くような事件が起こり…。霧の立ち込める館で繰り広げられる、伯爵家の嫡子×奉公人の身分を超えた宵闇奇譚。