制度が硬直しているところこそ、詐欺師の楽園となる。まじめくさった軍隊やスキだらけの貴族社会、王宮の政治機構などを徹底的にコケにして、痛快な悪ふざけ、大泥棒を働く悪漢たちが跋扈する。一八世紀から二〇世紀、近代的システムが整備されんとするヨーロッパ社会の裏面と深層を辛辣に暴きだす精神分析的社会批評。
テレビ・新聞・雑誌では絶対紹介されない退屈の王国へいざ。
西暦672年、古代史最大の争乱・壬申の乱が勃発した。この争いが天智天皇亡き後、大海人皇子と大友皇子による皇位継承権をめぐる対立から生じたことは有名だ。ところが、軍事的に劣勢であった大海人皇子が、なぜ戦いの勝者となり得たのか。その最大の謎がいまだ解明されていないと著者は言う。本書は「二つの日本」という新視点から、隠された歴史の真相に鋭く迫った意欲作である。
ナンバーワンよりオンリーワンをめざせ!自分の将来に向かって、自分の能力を最大限伸ばすための心理学。
インテリアとしてのドールではなく、日常をともにするパートナーとして、すでにブームのきざしを見せている、(株)ボークス社の球体関節人形“スーパードルフィー”。その魅力を余すところなく紹介する、入門書として最適な一冊です。
伝説の下着デザイナー、鴨居羊子がつづる“シッポのはえた天使たち”との愛しくて、せつない日々の物語。幸福感あふれる動物エッセイの名作がついに復活!街角でひっそりと暮らすのら犬へのラブレター『のら犬のボケ』、最愛の友人:鼻吉と彼が拾ってきた子猫たちとの愉快な共同生活を描く『シッポのはえた天使たち』、そして路地裏で出会ったのら猫たちとくりひろげる交際録『のら猫トラトラ』を収録。
ニャフォリズムとは、猫の語る哲学ニャのだ!ニーチェ、マルクスから貝原益軒まで、古今東西の名言に天衣無縫に猫たちがつっこみ、じゃれつく!可愛い猫を眺めて、哲学しちゃえるお得な一冊。
毎晩、二百万人もが聴いているという人気番組、その舞台裏をアンカーが明かします。意外な始まりの経緯、手探りで作ったスタート当初の思い出、毎回超満員となる「集い」のウラ話、まるで深い海の底にいるようなスタジオの雰囲気、ちょっとした言葉遣いの難しさ、あるいはなぜ高齢者に受けるのかの秘密も…。番組のファンはもちろんのこと、聴いたことのない人も思わず引き込まれる「マイクの向こう側」。
フリーダイビングに挑戦し、自然を愛する人々と出会い、ハワイで癒された日々。探し求めた楽園は心の中にあった!生き方に迷った人、夢を失ったあなたを応援!高樹沙耶が綴る書き下ろしエッセー。
2メートルの巨大画、6人のヤクザを並べた入れ墨画、写楽も顔負けの浮世絵など、たけしが独自の発想でコツコツ描いた力作・名作・珍作、約60点を堂々一挙公開!勝手気ままに“自分らしさ”を描くことの楽しさと深さを語る。
絵を描く以外これといって取り柄のない高校生の僕・遠藤ユキオにとって、神木円という女の子は異分子そのものだった。憎らしいほど美少女だった彼女の存在は、平凡だった僕の生活をムチャクチャにかき乱した。けして甘い思い出ではない。仲は良くなかった、むしろ悪かった方だ。つまらない誤解が原因で、僕は円から数々の意地悪をされ続けていたのだから。卒業式も近くなったある日、僕は親友の巧から円のことが好きだと告白された。巧に請われるまま、彼が円にプレゼントするための〈円の絵〉を描くことになった僕。放課後、ひとり美術室に残りカンバスに筆を走らせていた僕は、やがてただひとつの事実に気がつく。-僕は、円が好きだった。白いカンバスにひとつひとつ絵の具がのっていくように、ゆっくりとユキオと円の物語が始まる。不器用な少年と少女が描き出す、ピュアで優しく、そして少しだけせつない青春ストーリー。