フランス、ターラ社とドイツのオルフェオが所有する正規音源を集大成している。多くが、フルトヴェングラーの真価が最高に発揮されたライヴ録音。特典にDVDやCD-ROMなどが付くファン必携のBOX。
(11)が話題を呼んだ在日韓国人2世シンガーの全20巻になるというソロワークの第1弾。(1)は黒田征太郎、(2)は中上健次の作詞。無頼というか、武骨というか、男のブルースだ。シビアな(9)の歌詞もゴツイやさしさが包みこむ。人生山あり谷ありだと思う人向け。
南光のしゃがれ声と河内訛りが生き生きとした「はてなの茶碗」での油屋の口調が、誰にもありそうな際限のない欲深さを面白く出している。「青菜」での大家の旦那と植木屋のやり取りが絶妙。女房の顔を思い出しただけで汗が出る長屋の夏の暑さが見える。