ソングライターとしての才能を改めて実感。(1)の構成の巧さには職人芸の味わいがある。ニューミュージックが茶の間にまで浸透するうえで、彼女の果たした役割は非常に大きい。ちょっぴり甘ったるい歌声も、楽曲の持ち味を生かす重要な要因となっている。
今年、ブレイクが予想されるバンドとして各方面から注目を浴びているシャム・シェイドの4thアルバム。デビュー当初のヴィジュアル系バンドという固定イメージから脱皮しつつある、最近の充実ぶりが窺えるロック・アルバムである。
2月の『Lights』からわずか2ヵ月でリリースされたその続編。全体としてトランスの形をとりながらも、TKによるJ-POP的曲調やKEIKOの突き抜けたヴォーカルは普遍的で聴きやすい。なかでもKEIKOが多重ヴォーカルを極めた(4)が新鮮。