人気推理作家である夫・内田康夫との暮らし、今は亡き愛犬キャリーとの思い出、そして、美しい軽井沢…。取材旅行で多忙な夫の留守に妻がつぶやくアレコレ。都会の喧噪を離れ、愛しいものに囲まれる日々を綴った書き下ろしエッセイ。
恒例の“だびよん劇場”でのライヴを収録。伊奈かっぺいの津軽弁による話芸は逸品である。爆笑が続く標準語の中にワン・フレーズだけ津軽弁を入れるコーナーは圧巻。津軽人が津軽弁で他の東北地域の方言や言葉を笑う辺りは二重三重の諧謔を楽しむ。
津軽弁で語りまくり、歌いまくる異色のローカルシンガー、伊奈かっぺい氏の86年のライヴ。津軽三味線やら三上寛のカヴァー、(16)(17)やら、「母に捧げるバラード」の津軽弁ヴァージョン、(10)やら盛りだくさん。(13)では放送局批判など過激な発言も飛び出す。
魚と勝負!釣り客と勝負!漁師と勝負!そして海と勝負!!初体験の、目からウロコのおもしろさ。現役の釣り船・船長が書き下ろした痛快釣りエッセイ、ついに登場。
こぶとり、さるのひとりごと、つるのよめさま、かえるの京まいり、天からおちたげんごろう。人々に語りつがれ、育まれてきたむかし話ならではの「語り」のよさを生かした文章。声にだして読んでみると、日本語の美しさとおもしろさが存分に味わえます。低学年の子どもたちが、ひとりでも読めて楽しめるよう、本づくりと文字づかいをくふうしました。「読者のみなさんへ」と「解説」で物語世界の知識をプラス。親しみやすい、楽しい絵がたっぷり。幼児への読みきかせにも、ぴったりです。小学1年生から。
美しい花々とその花を囲む大自然を映像化した、NHKの番組「花の百名山」。本作は、“心の作曲家”といわれる元道俊哉が監修した、同番組のサントラ盤。アコースティック・ギターの壮麗な音色を中心に、生楽器の持つ暖かさが心に温もりを与えてくれます。
迫る官軍、備える幕府。明日にも江戸突入かという騒然たる中、相対する勝海舟と西郷隆盛。江戸焦土作戦との取引説もある、江戸城無血明け渡し。これは海舟の最大の功績とも言われる。反面、幕府を売ったーとも。この真相を解明し、現代日本のポスト・リストラの道筋を明らかにする、文庫書下ろし長編小説。
崩壊しつつあるのは果たして「農村」なのか、それとも…?東北の知的専業農民が鍬をペンに変えて、現代の「妖怪」に戦いを挑む。笑いと涙と怒りのエッセイ25編。
アガリ症で、自慢屋さんで、根がマジメで、サービス満点…。テレビには映らなかったノッポさんの素顔。
懐い出に残る若く綺麗で輝いていた日々。忘れてしまいたいほど悩んで辛かった日々。そんな日々を鮮やかに蘇らせる時がほしい。「ひとりごと」から成長した女性の様々なつぶやきを綴る第二詩集。
ソングライターとしての才能を改めて実感。(1)の構成の巧さには職人芸の味わいがある。ニューミュージックが茶の間にまで浸透するうえで、彼女の果たした役割は非常に大きい。ちょっぴり甘ったるい歌声も、楽曲の持ち味を生かす重要な要因となっている。
歴史を生きる人間の風貌を見据える作家の眼差しで、自らの生い立ち、故郷のこと、そして身辺の風景にふれ、人生のぬくもりを綴る。豊かな情感で時代小説に独自の境地を拓く藤沢文学の魅力溢れるエッセイ集。