僕は楽天家ですよ。だからいじめ撲滅なんて言わないんです。極端な話、いじめられるところなんて行かなきゃいい。そこから姿を消してしまう選択肢をつくるんですよ。そうすればいじめはなくならないけど、いじめにあわずにすみますよ。
ATRはわずか設立15年にして情報通信に関する研究開発の“世界のCOE”に成長した。この驚くべき成功は、葉原さんの卓越した研究マネージメントがあって初めて可能だった。本書にはその葉原さんの人柄と哲学が強くにじみ出ている。研究者と研究管理者にとって必読の、また学生諸君の教養の書。
今様徒然草ー。サードエイジと呼ばれるひとりの男の心に浮んだ“よしなごと”をつづったエッセイ風小説。60代、男の歳時記。
楽しいだけじゃない。寂しいだけじゃない。様々なSCENEでの「好き」を綴った言葉集。あなたの「好き」もきっとみつかる。
園庭から眺める子ども達の姿、散歩の途中で出合った草花たち、読み進めるうちに心を動かされる本…。保育園園長を務めた著者が、おりおりに感じた気持ちを温かく綴るほのぼのとした味わいのエッセイ集。
メディテーション(黙考)、それは私の中に流れる、幸せで孤独な時間ー。自らの内面において、自分だけに語られる言葉を持つこと。人間が学び、何かを知ろうとするのは、自己への根源的な問いに答えるための行いなのだ。スケッチを描くように心象風景を綴ったエッセイ。
地元の大学に入学した年、放送部に入った私は、あるとき地元放送局の三十分番組を任されることになった。インタビュー、脚本書き…。夏休み中、部室に通いつめて準備に没頭していた私に優しく声をかけてくれた先輩に恋をした。思いはつのるばかりだが、その思いは空回りを始め、部屋に閉じこもるようにー。やがて拒食と過食の症状に悩まされることに。時は流れ、元気になって東京で働いていた私は、妻子ある人と付き合い、大人の恋も経験。「あれからの私の人生をぜひ伝えたい。好きだったあなたへ」。
日々の小さな感動を筆先にしたためて。伝えたいことは何ですか、伝えたい人は誰ですか。美しさと温もり、やさしさにあふれた、木原順の絵手紙の世界。
「私は森茉莉から沢山のものを学んだ。幸わせで美しい世界は存在するものではなく、自分で勝手に創り出すものである、もうそれは、事実がどうであれ強引に創り出すものであって、それが出来る魂を大切に大切に手入れをしなくてはいけないという事であった」(佐野洋子)。茉莉の作品に触発されエッチングに取り組んだ佐野、二人の豪華な紙上コラボ全開。全集未収録作品初の文庫化。カラー多数。