「すみません」は駄目だ、「SAY THANK YOU!」白洲次郎・正子の最晩年まで共に暮らした、長女が綴る「武相荘」の日々。両親に纏わるユニークなエピソードを軸に、豊かに生きる術と日本人が忘れかけている心意気について語る珠玉の直言集。
中世のとある東洋の大国。皇帝の側室が住む後宮を舞台にしたミステリー。主人公は花街で薬師をやっている少女・猫猫。薬採りに森へ入ったときに人さらいにあい、後宮に売り飛ばされて下女として働くことに。あるとき、猫猫は、持ち前の好奇心と知識欲に突き動かされ、後宮で生まれる赤ん坊の連続死をこっそり解決する。それを見抜いた美形の宦官・壬氏は、猫猫を皇帝の寵妃の侍女に抜擢する…「毒見役」として。
偉大な芸術を生み出した原動力は何か、奇行奇癖の人間像について、女体遍歴と貧乏伝説、なぜ九十三回も引っ越しをくりかえしたのか、なぜ彼は長寿だったのか。その健康法…葛飾北斎の全てが解る。
オレにとっては、言葉もプロレス。世界一性格の悪い男の主張。「プロレス」を「人生」に置き換えて読めば、自己啓発本。「プロレス」を「ビジネス」に置き換えて読めば、ビジネス書。
敗戦後六七年…、海軍上等飛行兵として終戦を体験した、あのとき一五歳の、百里海軍飛行隊での武装解除という仕事のやるせなさ。情けなさ。敗戦の責任は痛感した。今、著者は八十一歳の九九翁となってこの場所にいる。連れ添った妻は昨年の一一月一一日、一〇八日入院の後、七八歳で亡くなった。著者は空虚の中でこの旧稿、敗戦後五〇年の節目の覚書あるをふと思い出し筺底から取り出し、埃を払って出版することにした…。
輪ゴムが赤かったというだけで捨てられなくなるこの気持ち。炭酸の抜けたジュースを飲むとこれがお前の本当の姿か。と思う。出なくなったペンは捨てないで引き出しの中のペンの墓場にいれます。寝た姿勢のままジャンプして、サッとシーツのズレを直すことがあります。ミミズのひからびたの水に入れたら戻るかな。夢や妄想や日常の、かけらのような言葉と、自由気ままな絵。至上のほほえみブック。
矢次敏による膨大な知のコレクション。さまざまな作品世界が次々に立ち現れ、私たちに微笑みかけてくる。微笑する文章、掌編の数々。