本書には、1980年代後半から2000年にかけて取材し、各地の街角で風景の一部として撮影した「和風の看板と店構え」の中から、次世紀に残したい、また残ってほしい、あり続けてほしいデザインのもの、2,100カットをセレクトして収録しました。業種別に、雰囲気、デザインなどテーマにあわせ分類し、撮影地名を加え構成しています。
原初の森に分け入り、生と死の川をわたり、聖なる山々に登る-人間は風景をどのように見、創りあげてきたか。これまでの歴史学の手法をすべて捨て去り、大いなる小説を読む感動を与える風景論の名著、ついに刊行。
日本絵巻物史上、最も豪華絢爛な「岩佐又兵衛風古浄瑠璃絵巻群」を中心に、世界無形文化遺産・人形浄瑠璃文楽の原点である「浄瑠璃物語」と、義経・常盤関係の語り物文芸を取り上げ、草創期の浄瑠璃について考察する。美術史研究では見逃されてきた絵巻に描かれている詞章に注目して、文学研究と美術史研究の両面からアプローチして解明する。
書物の歴史を古代シュメールの粘土板に刻まれた文字から説き起こし、パピルスや紙の発明、古代・中世の写本、印刷術の発明、娯楽のための小説やマンガの普及、さらには電子ブックに至るまで、識字率の増加や印刷・出版物の出現とともに、書物が社会的にどのような影響を与えてきたのかを、時代を追って詳しく解説。
1964年初版の『コリンズとラインの微生物学実験法』は、不朽の名著として版を重ねており、本書第8版は、その完全決定版の全訳である。医学、公衆衛生および食品衛生の重要な細菌と菌類の分離、同定および検査について、従来の伝統的な微生物学技術だけでなく、最近の技術革新と自動化法への明解な手引きを提供し、病原性微生物の安全な取扱いについても論じている。
本書は、水野忠精を題材とした老中の情報収集を軸に、同時代の他の事例も交えて、幕末期の老中による政治情報収集の実態とその情報内容、さらにはこれらの扱われ方を実証的に分析することで、基本的な老中の情報収集ルートの枠組を明らかにする。悪戦苦闘と挫折をくり返しながらも国政を支え続け、結果的には敗者となった水野忠精ら幕閣の政治活動にも、明治新政府樹立への踏み台としての役割を認め、一定の歴史的評価を与えた。
リウマチ性疾患の疫学/病因・病態/症状・徴候/検査/診断/治療を最新のエビデンスとともにわかりやすく詳述。副作用も含め、薬の情報をアップデート。臨床症状はカラー写真で解説。「妊娠・出産」、「若年から成人への移行」に関連する項目を新設…etc.今の診療に活きる知識とその応用を完全網羅。