闘技場に詰めかけた観客は、村長決定武道大会に湧いた。大会は決勝戦、和穂と現村長の一騎打ちを残すのみ。「そ、そ、その構えは泰山四皇剣法!」殷雷刀を手にし、構える和穂の型を見て、村長は叫ぶ。伝説の剣法に驚く観衆。「負けるわけにはいかない。優勝しなければ、宝貝の回収は泡と消える」和穂は、強く、強く思った…。地上にばらまかれた、宝貝を回収する元仙人和穂と、相棒の欠陥宝貝殷雷刀。旅の途中、彼らがやむなく参加することになった武道大会の行方は!?月刊ドラゴンマガジンで好評を博した短編を5本収録。さらに、書き下ろしの中編を加えた短編集第三弾。長編とはひと味違う異世界中華風ファンタジー。
神獣の支配する地クリスタニアに、鐘の音が鳴り響く。覚醒の鐘ーそれは、封印の部族が己の使命にかけて封印した混沌を、この世界に解き放つ目覚めの鐘。フィンガル地方の森の中では、ひとりの少女が息絶えんとしていた。だが少女は、その目を見開いた。憑依する肉体を求めていた混沌を、その身に宿して。獣の牙フィンガル砦の新米傭兵リュースは、少女を連れて封印の部族の集落へと旅立つ。この子は封印すべきか、否か…。やがて、レードンをはじめとするはじまりの冒険者たちも、かつて封印された罪なき女性を救うため集結しはじめる。決断の時は迫る。果たしてリュースは何を信じ、何を承認すべきなのかー。
40億年の進化を探せ!ビル街にはめずらしい化石やきれいな鉱物がいっぱい!デパート、ホテル、地下街へ、ルーペを持って、さあ出かけよう。
日本は古来より「和」を重んじる社会であった。「和」とは一言で言えば、協調性のことであり、対人関係を円滑に保つことでもある。日本人は今も「和を乱すヤツ」を嫌うが、歴史の中でそういった人物を必要とするときが往々にしてあるものだ。そこに「旧秩序の破壊者」-織田信長の存在理由も出てくる。
誰にも打ち明けられない秘密をもっているとき、心と身体では何が起こっているのでしょうか?長い間、心の奥底に封じ込めてきた秘密を告白したとき、心と身体にどのような変化が起こるのでしょうか?地震や交通事故の被災、生命の危機、人間関係における不信、性的虐待、離婚、失業、重要な目標の挫折などを経験することによって生じたトラウマ(心の傷)は、どのようにすれば癒すことができるのでしょうか?本書には、これらの疑問を解く手がかりが豊富に詰まっています。
鉄はどこから来て、日本人をどう変えたか。古代、砂鉄と森林に恵まれた中国山地に成立した鉄王国。その痕跡を辿り鉄に育まれた日本人の欲望の構造を問う。
この本は、一八二五年から一八七五年の五〇年間に描かれたアメリカ風景画を「この時代の文化的文脈のなかでとらえ、絵画を考察するのと同じくらい深く文化的文脈ー哲学的、精神的、科学的ーを解明」しようと試みた初めての研究書である。
「なつかしい風景を探して」-作中に描かれた海坂藩の実像を求めて、市内各地を歩く。「ゆかりの人々」-知人・友人にインタビューし、氏の素顔に迫る。地元紙だからできた、藤沢文学の原点を探る精緻なルポ。
「わたしのものの味がそんなに悪いかえ?」お公卿の姫のような臈たけた美女はニタリと笑った。その時、「下におれっ。将軍家由貴姫のお成りである」という声がした。女は道のまん中にしゃがみ込んでいる。侍達は奇怪なうなり声をあげた。彼らは女の股間の地上にあるものを見た!!同心・恥かし瓢兵衛の頼みで、岡っ引になった屁のカッパはお数奇屋坊主の河内山宗俊と出会った。彼は北斎の枕絵を使って、幕閣達を揺さぶっていた。酒池肉林とワイロで腐敗しきった権力に挑む痛快活劇。幻の傑作、遂に初文庫化。
名作「新選組血風録」の感動を再び。
子どもの頃は苦手だったのに、大人になったら好きになったものってありませんか?なんでもない煮物だったり、きんぴらだったり、おひたしだったり。派手じゃないけど飽きなくて、いつ食べてもおいしい。基本はやっぱり和風のおかず。
本書は、データ解析の基本的な考え方を理解するとともに、身近な例題を通じて、その手法をSPSS10.0Jを用いて習得することを目的とした入門書である。初学者を対象に、データをどのようにグラフ化するか、データの中心やばらつきを示す指標として何を用いればよいか、といったデータを記述するための説明を中心とし、統計理論については、仮説検定と回帰分析のごく基本的な考え方を説明するに止め、無理なく読み進んでいけるよう配慮した。
ラットとは、知的でかわいいネズミのなかま。ヨーロッパでは、ペットとしても人気があります。この本は、ドイツの田舎で150匹ものラットと生活を共にし、わが子同様の愛情をそそいできた女性による、心あたたまる感動的な観察記録です。ほほえましい恋愛、必死の巣造り、厳粛な出産、すさまじい重労働の育児、手におえない子供たちのいたずら…。元気に走りまわるラットたちの愉快なふるまい。