イギリス人写真家ジョニー・ハイマスが、いかに日本人の魂を洞察し、鳥居に結集した日本人の心をレンズに収めたか。鳥居を日本各地の名も知られぬ海辺、山辺に尋ね、爛漫の桜花、新緑の若葉、黄金の稲田、満目の紅葉、壮麗な夕陽、一面の雪景のなかに求め、日本の心を写し取った。
治療する病気の症状と同様な症状を健康な人に引き起こす薬物を選び、その極微量を投与する治療法であるホメオパシー(類似療法)医学。物質論的な現代西洋医学の限界をその内部から乗り越えようとするホメオパシー医学の創始者サミュエル・ハーネマンの古典的名著『オルガノン』の第一級解説書として名高い、ジェームズ・タイラー・ケントの『ホメオパシー医学哲学講義』の翻訳。近年ようやく日本でも普及してきたものの、必ずしも正しく理解されていないホメオパシー医学の基本教本である。
本書は数学を志す人のために数学者が書き下ろした案内書です。数学の本格的学習、研究、発表に取り組む際に役立つと思われる様々な知恵や工夫がまとめてあり、最終章では文化としての数学の現状分析にも触れています。数学用語を使わない、簡明な言葉で本質をついた考察と、実体験をもとにしたアドバイスの数々が、学問を志す人の心を照らし、励ます1冊。
尿酸が正常値を超えたときは生活習慣を見直すいいチャンス。痛風のほか脳卒中や心臓病にも気をつけてさっそく対策を。
明治十七年十一月、秩父山地の困窮農民は武器を手に椋神社に集結。武装革命軍は高利貸や官庁、警察を襲撃、一万人にふくれあがる。映画「草の乱」の原点となった秩父事件を描く民衆史の金字塔。
めざすは黒潮、でか魚。南の島から北の港、どこでも新たな発見が待っていた。
理想を夢みたのか、騙されたのか!?在日60万人のうち9万人以上が「帰国」した在日社会最大の事件の意味を、日朝関係を軸に初めて学術的に検討する。
各駅停車の味な旅。ゆったり、のんびり、スローな旅を味わえるローカル線の鉄道小旅行ガイド。
1939年7月3日。日ソ両軍はノモンハンの荒野で近代的戦車戦を世界で初めて経験した。ロシア人研究家が最新資料からイデオロギー色を廃して独自の視点で検証。残された記録から日本軍の攻撃に苦戦を認める赤軍実戦部隊の「肉声」を紹介し、これまでソ連軍機甲部隊の圧勝を伝えられてきたノモンハン戦の実像を、投入された両軍の戦車・機材・装備類を鮮明に捉えた記録写真とともに紹介する。日本初公開写真・資料を多数掲載。
「何としても、あなたを手に入れてみせましょう」カフェのマスター、丹後満は、実は巨大企業グループの御曹司でデパートのオーナー。しかし、やる気のない満の代わりに社長として経営を担うのは、満の教育係でもある完璧な男・逢沢祐介だ。実は思春期の頃から、満は祐介と体の関係がある。けれどそれは祐介の仕事で、愛なんかじゃない…。祐介の焦がれる気持ちを必死で抑えて、今でも体だけの夜を重ねる満。けれど祐介の婚約を知り!?大人だって我慢はできない、下克上チックラブ。
抑圧的な明治エリートの父親、その父親に痛々しく仕えた母、ご飯や味噌汁のにおいをかぐだけで何の楽しみもなくやつれ死んだ母の哀しみを思い出してしまう主人公。あるいはショコラの香りにつつまれて、パリの雑誌に手をのばしながら正月元旦にいぎたなく朝寝をむさぼる荷風の自画像ー作品のそこかしこに見られる作家の意外かつ不思議に豊かな女性性に注目し、独身者として個を貫く生き方にすっかり魅せられた現代女性の熱い思いが横溢した出色の作家論。