どどいつ作ってストレス解消!俳句・短歌・川柳はもう古い?!NHKラジオ文芸選評「折りこみどどいつ」選者をつとめる著者が、この道30余年の蓄積を傾注してつづるホンネの歌“26字詩”づくりのすすめ。古今の秀句680余を収録!
石仏は、路傍や寺社の境内で眼にすることができる、きわめて身近な存在である。その多くは、近世の庶民によって造立された信仰にかかわる遺品であり、記録には、ほとんどとどめられることのなかった彼らの精神的営みの片鱗を伝えている。本書は、近世前期に普遍化した山王社や庚申供養塔をはじめ、後期の相模国に特有な地神塔などを、その背景となったさまざまな信仰や、社会構造の変化に対応させて捉え、近世庶民の精神風土を、多様な造形表現をもつ、おびただしい数量の石造物のなかに見出そうとするものである。
本書は、東京大学工学部における長年の講義をもとにまとめられた弾性力学の教科書である。全体を通して、まず種々の弾性問題に対する基礎方程式の導き方に重点をおいて説明し、次に容易に解が得られる基本問題についての応用例を示す、という構成をとり、基礎を確実に理解できるよう配慮した。したがって弾性力学の基礎をなすエネルギ原理については、特に詳しく解説されている。
ゆかいな猫とねずみ1000びきが、代官、役人とちえくらべ。みどりと太陽の国、よなぐに島の、むかし、むかし、あったおもしろいおはなし。…八重山の民謡「与那国の猫小」をもとに、沖縄芝居の歌劇風な絵本を作ってみました。
少年アグバと子馬シャムの旅は、フランスの宮殿が終点ではなかった。牢獄に送られたり、はなればなれになったりしながら、イギリスに渡りついた。“小むぎっ子”の暗示どおり、不運の連続の旅だった。この物語の主人公の子馬シャムこそは、のちに競馬界で名をはせる、サラブレッド種の親馬だったのだ。この名馬の半伝説的な話は、アメリカの女流作家、ヘンリーによってまとめられ、1948年に出版された。アメリカ図書館協会、ニューベリー児童文学賞受賞作品。
終戦直後、ソ連兵に強姦された大勢の日本女性が妊娠して大陸から引揚げてきた。不幸な彼女たちを救うには中絶以外に道はない。だがその頃、堕胎は違法行為だった。ここに、純粋に人道的な目的で、福岡県の小さな町に堕胎専門の病院が設立され、約400名の女性が不本意な出産を免れた。ところが30数年後、消滅したはずの当初のカルテによる脅迫事件が頻発、やがてそれは殺人事件に発展していった…。第99回直木賞受賞作家が放つ長編ノンフィクション推理。
今や、現代人のベーシックアイテムとなった「事物」の出生の秘密と、その生い立ちを公開。ものと世相でつづったトレンド史。自分の青春を語りたいあなたに。
本書は、TURBO Pascalを用いたデータ処理用の統計解析プログラミングの入門書である。はじめに基本的な文法や操作法の説明とそれに基づく簡単なプログラム例を挙げ、次にさらに複雑な処理を行うための機能の解説と応用プログラム例を示している。さらに多変量解析プログラムやシミュレーション、データベースのための実用的なプログラム例を記載してある。
人類がきずきあげた文化や科学の成果は、サルのようだった人類の祖先から、すこしずつ、すこしずつ、たくわえ、うけつぎ、加えてきた、智恵と工夫のたまものです。ここには、そうした人間の工夫と智恵の、集積と発展のあとを、歴史そのままではなく、一つの整理によって、小さな読者に提供しようとしました。
ユダヤ人として自ら流謫の身を余儀なくされ、《書くこと》の根源的体験を巡る困難な営みを通じて、ブランショとともに、レヴィナスとともに、わたしたちの《砂漠の思考》の可能性を、そしてもう一度《不可能な共同体》の問題を提示する著者の代表作。
天然理心流の奥義を極め、剣ひとすじに我が道を生きようとする多摩の若鮎・土方歳三の行手の、維新回天の激流あまりにもすさまじく…、新選組副長として“誠”の旗の下、京の巷を跋扈したのち士道の美学に殉ずるべく1人生き抜く彼の雄姿は、北辺の地に炎のごとき生涯の最期の咆哮をあげる…。待望の書下ろし歴史長編。
喫茶は中国で始まった。茶葉(茶樹の葉)の飲料としての利用は、摘み採った茶葉をすぐに加熱し、発酵をおさえることによって可能となった。著者はこの重要な事実に注目しつつ、歴史家としての立場から文献史料の精査の上に立って、喫茶が中国の戦国時代〜漢代に始まり、以後唐代へかけて普及したことを明らかにする。