日本民俗のルーツである天孫族はシュメールの祖である中央アジア・ツラン(天の子)の末裔だった。BC3000年、砂漠の民ユダヤに盗み取られ、日本に封印されたシュメール文明の痕跡を、聖書・超古代文献から鋭く追究する。
この声を聴け、不世出のアイヌ青年の悲痛な叫び。「アイヌと云ふ新しくよい概念を内地の人に与へたく思ふ」病に侵されながらアイヌ解放を歌に詠んで、彗星のごとく世を去ったアイヌ青年の憤怒と絶望の証言が蘇る。
鉄道やバスなどの公共交通がほとんど消滅した、米国のクルマ社会はどのようにして形成されたのか。それはゼネラルモーターズ、フォード、クライスラーの三つの巨大自動車会社ービッグスリーが、競合するバス・鉄道事業への支配力を確保し、鉄道・市街電車・地下鉄・バスを自動車とトラックに強引に置き換え、利益の拡大を図ったためであった。しかも追放されたこれらの交通手段は、経済性・安全性に優れ、エネルギー節約型で、自然環境とも共存できるものであった。本書はビッグスリーが社会のニーズではなく、いかに企業の目的に沿って社会を破壊してしまうのかを、実証的に明らかにする。
本書は、核融合炉の構造設計の基礎を学ぶための入門的参考書として著されたものである。初めに、核融合炉の基本事項、固体力学・有限要素法・破壊力学の基礎的内容を平易に説明する。次に、熱に起因する構造工学問題、構造設計基準の基礎事項を述べ、最後に、核融合炉の構造設計で実際に問題となっている、ディスラプション時の熱負荷、ダイバータ板の構造設計についても解説する。
日本の「原発」事故を完全シミュレート。大震災どころではない最悪の災害が、あなたの街を襲う。
本書は、著者が長年にわたって、自然の恵みと共に生きたアイヌの古老たちの知恵から学び、口承文芸・オイナ(聖伝)やウエペケレ(昔話)、和人による過去の観察記録などに取材して、アイヌ民族の植物利用法を解説したものである。きれいな挿絵入り。
“肖像写真は一つの人間像でなければならない。”-土門拳。昭和を彩った200余名の素顔に迫る“土門拳の風貌”未発表写真を多数収録。
本書は、通信システムのソフトウェアを系統的に開発設計するための方法論について、電子情報通信学会の「通信ソフトウェア工学」時限研究専門委員会のメンバーが詳細な議論を重ね、その成果をもとに編まれた解説書である。
いま、時空を超えて作品の一つ一つが語りかける沖縄戦の被害と加害。沖縄戦版画集。
神は嫉妬という醜い狂気により、ミカエルとルシファーの仲を引き裂いた。しかも、神はルシファーに「暗闇」の封印を枷としたのだ。すべての記憶は意識の奥深く閉じられたまま、下界へと流されたルシファー。下界では、新たな運命が彼を待ちうけていたが…。マンネスク・ファンタジー上巻。
すべての記憶を封印されたまま下界へと流されたルシファー。下界で、キースと名乗り、新たな日々を送っていた。そこで、彼は「天使」のような美貌を持つ青年ルカ出会う。いつしか惹かれあう二人ー。封印された記憶を取り戻すためには、自らの意志で真に目覚めなければならない。キースはルシファーに戻り、愛するミカエルの元に帰ることができるのか。ロマネスク・ファンタジー下巻。
釣りというのは、魚を釣ることもそうだが、風景をも釣ることではないかー釣り師は、清流や渓流沿いの風景に身を濯われることが何よりもたのしいのだ。風景の釣り師が、あざやかな竿さばきで描く、川釣りの風景と人生。
英雄色を好む、という。だが、色を好むために英雄をめざす男もいる。信長の妹・お市の方の美貌に魂を奪われた瞬間から、名もなき軽輩の天下取りへの夢は始まった。巧みな弁舌と憎めぬ猿面の陰の冷徹な権謀術数。ライバルを蹴落とし、敵同士を反目させ、はては本能寺の変をも演出した希代の謀略家・秀吉。確固たる歴史眼と人間洞察力をもとに、無類の想像力で描く風太郎版太閤記の魅力。
大正15年。神島桐子は、わずか10歳にして、陰陽師の「本家」の一つ神島家の当主となった。帝都東京-。大正12年9月1日に、突如として出現したこの世の地獄、関東大震災から、人々はようやく立ち上がり、街は復興に沸きかえっていた。弓生と聖は、そんな帝都にいた。桐子の術修行を助けるためである。折も折、帝都には幼い少女ばかりを狙う妖怪が出現、街には不穏な空気が流れていた。桐子と弓生、聖の三人は、妖怪退治に乗り出すが…。