アジェンセンを囲む国々の政略が錯綜する中、ついにパルメニアの王冠がルシードの目前に…!?それぞれヴィスタンシア、パルメニア行きの準備に追われるジルとルシードは、野望の達成が同時にふたりの別れを意味するという事実に気づく。もう二度と会えないかもしれない。夫婦でいられる時間は、今宵が最後かもしれないーようやくお互いへの気持ちに気づいたふたりは…?恋と野望が渦巻く王宮ロマン、急展開。
時は寛永9年。三代家光の治世である。大老土井大炊頭の近習・椎ノ葉刀馬は、御公儀忍び組に関する秘命を受ける。伊賀・甲賀・根来の代表選手を査察し、最も優れた組を選抜せよというのだ。妖艶奇怪この上ない忍法に圧倒されながらも、任務を果たす刀馬。全ては滞りなく決まったかに見えたが…それは駿河大納言をも巻き込んだ壮絶な隠密合戦の幕開けだった。卍と咲く忍びの徒花。その陰で描かれていた戦慄の絵図とは…。公儀という権力組織を鮮烈に描いた名作。
運を呼ぶパワースポットは、家の中にある。掃除、片付け、ものを捨てる。風水は、簡単で強力な「開運術」。付録「バグアマップ」付き。
パスタがいつもアルデンテとは限らない、南部の街はトイレが少なく大行列、ヴェネツィアではスーツケースの中身まで雨ざらしに…。シチリア、ナポリ、アマルフィ、ボローニャ、フィレンツェ等、南北イタリアを著者夫妻が巡る。遺跡にまつわる裏エピソード、名所付近の街歩き情報、熟年ならではの旅の楽しみ方も満載で、初心者もリピーターにも2冊目の旅行ガイドとして役立つ。文庫オリジナル。
最大瞬間風速88メートル、未だかつて日本が経験したことのない大型台風が三浦半島を直撃した。電話も電気も不通、陸路も遮断され、孤立したリゾートマンション。猛る風と迸る雨は、心に台風の眼のごとき空白を抱える滞在客を見境なく襲う。立て続けに訪れる極限の恐怖。そして炎までも、彼らを舐め尽くすべく身じろぎを始めたー若竹ミステリの分岐点となった大パニックサスペンス。
ひととき心を通わせた少女・さちの喪失の痛みから回復しつつある魚住。ある朝彼は微妙な関係を保っていた久留米に突然キスをされ、その意味を図りかねて大混乱。しかもそれを相談した相手が魚住に一目惚れした男だったから久留米は大慌て!ついに一線を越えちゃった魚住と久留米の人気シリーズ第4弾。
ある夜コンビニでラス1の赤飯おにぎりを譲ってくれた親切な会社員ーそれが偶然にも再就職した出版社で光也の企画にケチをつけまくった営業の的場だった。実は元デザイナーで編集経験がなかった光世はそれから奮起、部署違いながら厳しくも温かく指導してくれる的場にすっかり懐いて…。
ガイゼル帝国の圧倒的な武力を前に、制圧されていくラカン神国。兵士のセツは自決しようとしたところを、ガイゼルのヨルクに捕らわれてしまいー「神の人形」。捕虜となった軍医のキールは、武骨で純情なラカン軍の中将シンを誘惑し、籠絡しようとしー「神の愛人」。皇帝のアーシェイドは、神秘的なラカン神国の天子・ミコトを嬲り、蹂躙しようとするがー「神の囲い人」。
スケジュールと日記を書き込むうちにいつの間にか運がよくなる!ツイてくる!書くだけ、持ち歩くだけで幸せを呼ぶ6つのパワー。
「話を聞いてもらえない」「相談されたのでアドバイスしたら怒られた」「細かく口出しされて煩わしい」「仕事ばかりで家庭を顧みてくれない」-パートナーとの間に、そんな不満はありませんか?二人の「ずれ」は、工夫次第で埋められます。あなたのパートナーを最大のストレスから最も頼りになる力へ。
デスク整理、段取り、ファイリング術からコストダウンまでこの1冊で解決できる。
須川安奈は山間の高校に通う十七歳。東京の大学へ進学した章とは遠距離恋愛中。ある日大型台風の接近で休校となり、近くの体育館に母の弥生と避難してから、大きく運命の歯車が狂い始める。母は誰かと駆け落ちを計画しており、章は都会風の美女・雅美と帰郷して来ることに…。そして避難先の体育館では殺人事件まで起こってしまう!迫り来る嵐の中、安奈たちの未来はどうなるのか?少女たちの一夜を描く、傑作長篇サスペンスミステリー。
時は昭和初期。陰陽道の影の部分を受け継ぐ神島家の当主桐子は、見合い話から逃げるため東京の女学院に通うことに。しかし軍が絡んでいると見られるそこには、精神に変調を来す生徒が出るという穏やかでない噂が流れていた。自らが使役する二人の鬼、聖と弓生の協力を得ながら噂の真相を探る桐子。どうやら学院の敷地内の塔に潜む何者かが鍵を握っているようだったー。そして桐子の恋に進展!?全三巻刊行開始。
日本人の風習には、なぜか怖いものが多い。それ自体が「そこはかとなく不気味」なものもあれば、ルーツに恐ろしい逸話が隠されているものもある。では、われわれは、なぜ“恐ろしい風習”を連綿と受け継いできたのだろうか?年中行事、タブー、昔話、遊び…に潜む恐怖の謎解きをしながら、日本人のメンタリティを読み解く書。
競技を通じ、自らの限界に挑み、時に超える。他人と衝突し、時に理解し合う…。若き競技者の、喜怒哀楽に満ちた日々。あさのあつこ×マラソン、梅田みか×バレエ、大崎梢×バスケットボール、川島誠×ハンドボール、堂場瞬一×ラグビー、はらだみずき×サッカー、三羽省吾×野球ー各々思い入れたっぷりに描いた、今、この文庫でしか読めない全七篇。スポーツが不足がちな方も、過剰気味な方にも、よく効くアンソロジー。