航空機“JET STREEM”をイメージしたイージーリスニングのコンピレーション。日本航空の協力によって誕生した企画で、ジェット・ストリーム・オーケストラによる優雅な演奏が楽しめる。城達也によるナレーション入り。
デビュー20周年。節目を迎えた1996年、コンサート活動などさまざまにメモリアルな企画が行なわれた中で発売された集大成的ベスト・アルバム。写真集付きの解説に手応えがある。初期のヒット曲は新アレンジで再び収録。今も変わることのない直球の唄に泣かされた。
奇天烈な洋館に集まった人々は目を疑った。六年前に殺された女流作家そっくりに、その妹が変貌していたのだ。そして姉の事件と同じ月蝕の晩、惨劇が彼女を襲う。“不思議な力”を持っているという黒髪を切られる手口も酷似してー。必要な手掛かりをすべて提示して「読者へ挑戦」する新本格ミステリの白眉。
青柳剣一郎と剣道場で同門だった浦里左源太は、陸奥の藩に仕え幸せな家庭を築いているはずだった。ところが左源太の零落した姿が江戸で散見され、首をざっくりと斬られた武士の死体が見つかる。それは絶命剣という恐るべき技で、左源太がまさに体得しようとしていたものだ。何故家族を捨て、刺客となって帰府したのか?風烈廻り与力の剣と人情が冴える傑作。
汲めども尽きぬ、漢詩の味わい。鑑賞のための二つの柱、ことばと発想を中心として、さらに風土と人生という視点を加え、名詩の味わいを平易に語る。定評ある名著の改訂版。
本書は、水俣病研究の第一人者、原田正純、疫学の第一人者、津田敏秀、人権派弁護士として著名な保田行雄らが、カネミ油症事件をそれぞれの専門的立場から分析し、いかに被害者の人権が踏みにじられ、理不尽な状態に置かれているかを明らかにし、国の早急な救済を求めている。また、カネミ油症被害者支援センターによる詳細な被害者調査も収録した。
1982年の初版発行以来、大学初学年向けの生物学の教科書として全世界で高い評価を得ている名書“BIOLOGY”の第7版である。あらゆる生命現象を進化とゲノムサイエンスの視点でとらえ、生命の起源とその広がりの理解を目指す。上巻では、まず生物とは何かを定義し、生命の最小単位である細胞について最新の分子生物学の基礎から説き起こして解説する。続いて、遺伝様式や遺伝子とその働きを説明した後、生物の進化や生命の起源について詳説する。
日本全国北から南へハワイまで。懐かしい曲の数々。
誰にも気兼ねなく、ある日は終日読書三昧、またある日は浅草で過ごし夜半に帰宅。自宅の手軽な自炊には、七輪を部屋に持ち込んで…。そして孤独も老いも死も、さらりと語る独居の達人。吝嗇だ奇行だと陰口きかれても気侭に生きた後半生。
神奈川県警みなとみらい署。暴力犯係係長の諸橋は「ハマの用心棒」と呼ばれ、暴力団には脅威の存在だ。地元の組織に潜入捜査中の警官が殺された。警察に対する挑戦か!?ラテン系の陽気な相棒・城島をはじめ、諸橋班が港ヨコハマを駆け抜ける。
本書では、四季折々ののどかな田園風景の絵を11点収録しています。
色彩の森で、静謐な時間を画家とともに過ごす。そこは青の、橙の、そして白の風景。東山魁夷画文集色の風景三部作の一。
初学者向きのテキスト。特色は、高校で「物理」を履修してこなかった学生に理解できるよう平明に解説。内容は、電磁気学の大きな柱である「クーロンの法則」と「ビオ・サバールの法則」を中心に、電場と磁場の扱いを丁寧に説明し、さらに「電磁誘導の法則」を加えて「マクスウェル方程式」を示し、最後に電場と磁場の統一的理解を目ざす。ベクトル解析や偏微分は、物理的直感による理解で十分活用できることを示し、またgrad、div、rotも物理的意味を説明しながら用いるなど、初学者がスムースに理解できる解説を心がけている。電磁気学の基本にある考えを短期間で理解できるだけでなく、将来の学習とのつながりも十分配慮してまとめられている。
企業の精神科顧問医からの緊急メッセージ!不登校も、引きこもりも、職場不適応も根っこは同じ。自分の責任で生きてみよう。
本書は、著者の講義経験をもとに、理工系の学生向けにまとめられた線形代数学の入門的解説書である。本書の特徴は、「一般の理工学系の学生のみならず数学専攻の学生でも満足できる内容」「線形代数を学ぶことの動機づけが書かれている」「1次独立性に関する例が豊富」、そして「数式処理ソフトの使い方についても言及されている」ことである。さらに、「行列式の絶対値が対応する平行体の体積である」ことがきちんと証明されているのも本書の特色である。
犯罪の準備状態である個人の反社会性の形成と、犯罪行為そのものの発生機構を区別して分析するという立場から犯罪の原因について探究した書。個人と社会環境の両側面に焦点をあてながら、犯罪原因を論じてきた主要な理論をとりあげ、日本の実証研究の成果も含めて丹念に考察を進めていく。