父観阿弥との共著とも言える、総論的な『風姿花伝』、能の書き方の秘訣を親切に解き明かした『能作書』、四十代から六十代までの熟慮の成果を集成した『花鏡』。世界に誇る世阿弥の美学のエッセンスが満載。現代語訳・原文・詳しい語注つき。
日本ジオパークをはじめ、世界遺産、地質百選、天然記念物から116カ所掲載。日本地質学会表彰受賞写真家による撮りおろし写真約550点。最新の研究成果を取り入れた詳細な解説。
火事で燃え残ったアールヌーボーの鏡台。風雅たちは、買いとったその鏡台のつくも神に手紙を届けてくれと頼まれる。目的地はマカオ。そこでみつけたお宝とは?待望のFUGAシリーズ番外編。
これから有機化学を体系的に学習する前の入門書として、軌道、酸と塩基、立体化学、反応機構など基本的な項目を選び、簡潔に解説する。有機化学の重要なポイントが一目でわかるガイドブック的な一冊。
身体への働きかけは、発達への近道。感覚運動アプローチの第一人者が語る「発達の仕組み」と今日からできる「発達援助の具体策」。
絵になる構図、立体感のある建物、木や森の輪郭、水の透明感、ふわふわした雲…なるほど、こう描けばよかったのか!-。
本場香港、台湾の風水師が駆使するフライング・スター(玄空飛星派)風水を楽しく独学できるテキストブック。
実父や祖父などによる子どもへの近親姦「インセスト」は、想像以上に多い。しかしもっとも忌むべきタブーとして家族内で隠蔽され、幼児を含む子どもゆえに、また時効の壁が立ちふさがり、告発されることは極めて少ない。しかも被害者は精神を病んだり、自傷行為や自殺にはしるケースが多い。フランスで初めて国際近親姦被害者協会を設立して、この問題に取り組む著者が、6歳の時に実父から近親姦をうけ、14歳になるまで乱交などを強要された、自らの赤裸々な半生を語った衝撃の書。
明治の王政復古とともに復活した役所、弾正台。水干姿の優美な青年・香月経四郎と、同僚の川路利良は、その大巡察として役人の不正を糺す任に就いていた。とあるきっかけから、二人は弾正台に持ち込まれる謎めいた事件の解決を競うことに。いずれ劣らぬ難事件解決の鍵になるのは巫女姿のフランス人美女、エスメラルダが口寄せで呼ぶ死者の証言で…!?明治ものにして本格推理小説。驚天動地のラストが待ち受ける異色作。
性欲絶倫の豪商・西門慶は絶世の美女、潘金蓮を始めとする8人の妻妾を侍らせ、酒池肉林の日々を送っていた。彼の寵をめぐって女たちの激しい嫉妬が渦巻く中、第七夫人と第八夫人が両足を切断された無惨な屍体で発見される。混乱の中、西門慶の悪友でたいこもちの応伯爵だけは事件の真相を見抜くが、なぜか真犯人を告発せず…?美姫たちが織り成す凄惨淫靡な怪事件。中国四大奇書の一つを大胆に解釈した伝奇ミステリ。
戦争へ、破滅へと向かう昭和前期の20年間。世間を見つめる永井荷風の視線はあくまでも低く、驚くべき適確さで世界の不穏の風を読み取る。『断腸亭日乗』を中心に、昭和という時代風景の中に文豪の日常を描き出した傑作。
最高の音で楽しむために!