日本独自の数学「和算」に魅せられた人々が、発見の喜びを問題に託して神社仏閣に奉納した数学絵馬「算額」。算額の奥にはどんな数学が広がっているのだろう。奉納者はそこにどんな思いを込めたのだろう。和算の道を、高校数学を携えて散策すれば、江戸のころより変わらない「数学する楽しさ」が見えてくる。
佐奈はタイムカプセルとまちがえて、校庭に封印されていた悪魔を解き放ってしまう。佐奈から離れない黒猫姿の悪魔・リドを祓うため、神社の跡継ぎで幼なじみの晃と同居することになったけど、リドに振り回される毎日は危険な出来事の連続で!?さらにイケメン姿で現れたリドに学校中大騒ぎ!「佐奈に危害を加えたら許さない」と、いつも以上にカッコいい晃にドキドキ…。幼なじみとの恋の行方は?リドが封印されていた本当の理由は?クールな幼なじみと俺様悪魔の、ハチャメチャ同居ラブ!
自閉症・発達障害の我が子を持つ親バカな父が語る。育児・介護士・施設長を経験して見た障害福祉の世界。
真っ赤な朝焼けの中、娘が一陣の風とともに忽然と消えた。居合わせた父親が自身番に捕らえられるが、自ら命を絶ってしまう。不自然な失踪に「神隠し」を疑うお初と右京之介。探索を始めた二人は、娘の嫁ぎ先に不審な点があることを突き止める。だがその時、第二の事件が起こった。霊験お初シリーズ第二弾。
ストレス蔓延のイメージとは裏腹に、長寿世界一を誇る大都市・香港。極美味な料理の裏に、独自の哲学や人生観によってたつ医食同源の知恵あり。返還二〇年を機に、かつて香港で暮らし、好奇心旺盛にあらゆる食に触れ、体験と考察を重ねた著者が、食を通じて街と人の魅力を独自の視点で綴る。
如月、梅も盛りの江戸で名残の雪が降った夜、嫌われ者の金貸し一家が惨殺された。町方は、妾宅で妾とともに死んでいた主の金兵衛の無理心中と断定。しかし前日、金兵衛に会った青柳剣一郎は違和感を覚える。やがて浮かび上がったのは、富三郎なる不可解な男。富三郎は残忍な盗賊一味にも狙われていた…。逃げ回る富三郎の正体、そして息詰まる追跡行の結末とは。
メキシコ湾岸に栄えた2つの文化ーマヤとアステカ。文字・数学・芸術・建築技術などの高度な文化に驚嘆させられる一方で、生贄や人喰いの儀式は恐怖心をいだかせる。謎のベールに包まれて滅亡してしまったこれらの文化を、「主要人物」「権力、儀式、政治」「日常」「神々と宗教」「遺跡と都市」の5つの章によってより的確に再現した事典。フルカラー図版で二つの文化を再現。
高度成長直前の1959(昭和34)年まで戦後を生き抜き、時代には背を向けながらも自身の生活を徹底して記録し続けた文豪永井荷風。「孤立」をものともせず反逆的な生き方を貫いた荷風の晩年を愛情あふれる筆致で描いた傑作評伝。
旗本屋敷襲撃の責めを負って江戸払いとなった神谷平蔵は、いま岳崗藩に逗留していた。無外流の達人・曲官兵衛を訪ね、その食客となったのだ。曲一族は、紙漉きで生計をたてる平和な民。戦いの世界から離れると同時に、官兵衛の娘・波津に心を惹かれてゆく安息の日々は、永遠につづくかと思われた。だが、藩政を壟断する筆頭家老が一族の領地を奪うべく動き出したことによって平穏は破られる。しかも背後には、江戸払いの端緒となった人物の影が…。再び争いに巻き込まれた平蔵、官兵衛直伝の秘剣で非道の輩に立ち向かう!時代エンターテインメントの名手が描く、超人気シリーズの“決定版”隔月二巻ずつ続々刊行中!
名所は作法に則って味わうべきであり、人は皆それをわきまえておく必要があるー明石八景は寛文8年(1668)、明石藩主松平信之が領内の名所八つを選び、幕府儒官林鵞峰らに詩文を委嘱したもの。中世の終わりから近世にかけて、日本各地で数多くの「八景」がつくられた。明石八景もまたこのような流行から生まれた作品だが、そこには風景を文学的伝統と結びつけて鑑賞しようとする考え方が潜んでいる。本書では明石八景をうたった漢詩や発句を読み進めながら、当時の人々が風景をどのようにとらえていたか、美意識と定型はいかなる関係にあるのか、といった問題を分かりやすく解説する。ひろく和漢洋の文学を視野におさめつつ、講演形式のやさしい語り口で展開される議論は軽妙暢達。明石の地域史としてのみならず、古典入門としてもおすすめの一冊。
ぬりえを楽しみながら、全国の「ふるさと」を旅してみませんか。美しい見本とぬりえのポストカード8枚付き!
甘いものが嫌い。酒は飲めないが、酒の肴は好き。そんなあなたは、この疾患かも。高たんぱく・高脂肪食を好む偏食の方が無理して糖質を取れば発症の可能性が…。こんな特異な疾患の歴史と発症のメカニズム、さらに治療法について解説。