小説家ネッド・バントラインがその日本人と会ったのは、西部辺境“フロンティア”取材の帰途だった。駅馬車の宿駅で、無頼漢どもを撃退した男は、忍者“NINJA”シノビと名乗った。仲間を殺害、逃亡した同類たちを追って、大西部を放浪中だという。彼こそベストセラーの素だと踏んだバントラインは、その旅に同行する。だが、それは“比類なきでっち上げの名手”を自覚するバントラインの想像を遙かに凌駕する魔闘の道程だった。犬に変身する忍者は勇猛果敢なコマンチ族を餌食にし、忍法「揺れ四方」は無法者ビリー・ザ・キッドの立つ大地を陥没させる。対するシノビの忍法「髪しばり」、そして凶盗ジェシー・ジェームスをも驚倒させる忍法「幻菩薩」。やがて、奇怪な分身に苛まれる日本娘・お霧を伴った二人は、テキサスの果てサンアントニオを訪れる。そこには、死者を復活させる魔女エクセレントが待ち構えていた…。ふたたび西部の荒野に炸裂する忍法と六連発。次々に現れる強敵をシノビはいかに迎え撃つ?そして、バントラインとお霧の運命は?『邪神決闘伝』に次いでお送りする忍法ウエスタンの傑作!
昼空を龍が飛び、夜空を大こうもりが飛び、隅田川には大みずち、飛鳥山には化け狐、城には巨大なガイコツ・がしゃどくろがすむ妖怪都市・大江戸。そこに、ただひとりの人間として落ちてきた少年は、かわら版屋に職を得て、妖怪達と暮らし始めた…。
電磁波による影響には、白血病・脳腫瘍・乳ガン・肺ガン・アルツハイマー病が報告され、ノイローゼや自殺も関係があるといわれています。にもかかわらず携帯電話、家電製品、IHクッキング・ヒーターからオール電化住宅など、電磁波発生源が、私たちの身の回りに溢れています。イギリスでは、16歳未満には携帯を使わせないようにしており、日本ほど電磁波が問題視されていない国はありません。悪影響が証明されてからでは遅すぎるのです。本書は、健康を脅かす電磁波問題を、その第一人者がやさしく解説しています。
現代世界が直面するさまざまな問題をSDGsに沿った51のテーマを5つの大きな柱に分けて解説。各テーマのさまざまなデータを国別に比較できる。86の色彩豊かな統計地図と理解を助ける55の図表。国際機関や研究所・大学の研究センターが刊行している論文・報告書から採られた約350の信頼性のある出典。247の項目索引。
大学初年次向けの物理学の入門書として世界的に広く利用されている名著の第6版「力学」の部分の翻訳である。物理学の教科書・参考書は数多く存在するが、わかりやすく丁寧な記述という観点からは群を抜いている。基礎となる考え方が、平易な文章で丁寧に説明されているばかりでなく、随所にチェックポイントや例題が数多く盛り込まれており、正しく理解しているかどうかを確認しながら読み進めることができる。身近な例、学生が興味もつであろう風変わりな例、現代の科学技術に関わる例、さらにはきれいなカラー図版と写真が豊富に取り入れられており、少しでも多くの学生に物理を学んで欲しいという著者の意気込みが表れている。
水彩画の基本から風景スケッチの方法と、作品として描くテクニックをご紹介。ちょっと迷ったとき、難しさを感じたとき、行き詰ったときに、この本を眺めてみてください。
血友病は男性に発症し、治療用の血液製剤を通じてエイズウイルスが患者の40%、1500人ほどに感染、約600人がエイズで死亡した。薬害エイズ事件である。2001年、東京地裁は血友病研究の第一人者で薬害エイズを放置した安部英帝京大医学部長に無罪の判決を下し、その後、東京高裁で裁判そのものが打ち切られ無罪が確定した。はたして安部は無罪なのか?当時の厚生省、医療機関は何をしていたのか?患者がエイズウイルスに感染することを知りながら、何の措置も取らずに血液製剤メーカーの利益に奉仕していたのか?医学者の著者が薬害エイズ事件の真相に迫る。