ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。-天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて…。物語作家いしいしんじの誕生を告げる奇跡的に愛おしい第一長篇。
亡き妻を回想する「そうか、もう君はいないのか」を執筆しつつ、著者は孤愁の日々を手帳に記した。抑えがたい悲しみ、老いとの葛藤、限られた命の自覚。そして、やわらかな軽みの境地。最愛の妻が倒れる前年から最晩年まで、自らを励ますように綴られた9年間の感動の記録。
京都の観光・食・体験・パン屋さんをバッチリ紹介するおもしろ旅エッセイが充実内容で盛りだくさん!!今回の4コママンガの舞台は京都!歴史ある都でのこげぱんたちの力の抜けっぷりにご注目。
「元禄繚乱」の主役・中村勘九郎のふしぎ因縁、あつき出会い。役者ごころがまた騒ぐ。
その佇まいを一見するだけで、ノスタルジーを感じさせる駅前食堂。だが、かつての駅前文化の象徴は、今その姿を消そうとしている-。こんな現状に憤りを覚えた二人の男たちは、古き良き時代の残像をとどめるべく、東へと旅立った。
スペイン階段、真実の口、テベレ河畔など、映画でおなじみの場所から、フォロ・ロマーノ、パンテオン、ナボーナ広場ほか有名観光地、そして世界が注目したシスティーナ礼拝堂の修復を記録した日本テレビの取材スタッフ・関係者や訪問客の裏話まで、ローマを愛してやまない著者による極私的ローマ観光ガイド。
釣りに行けない日の毛バリ釣り師の心にしみる珠玉のフライフィッシング・エッセイ27編。
成熟しても夢みることを忘れなければ人間はいつまでも男の子・女の子です。かわいたこころとからだに降りそそぐ慈雨のようなエッセイ。
『もっともっとメイドさん』。これは、この世界のどこかに存在する国際秘密結社の名である。減少の一途をたどるメイドの保護、育成に全力を注ぐ組織であり、メイドたちが暮らす場所は、『聖域』と呼ばれるこの世のユートピアとなっていた。そして、式森和樹たちが飛行機事故で遭難した島こそ、この聖域だったー。南の島へバカンスに向かう途中、いきなり飛行機が墜落したうえに、たどり着いた先にはメイドさんが一杯という状況に混乱する和樹たち。彼らは、メイドを巡る戦いの渦に巻き込まれてゆく。そう、メイドたちはただの侍女ではなかった。“鋼鉄侍女”、すなわち戦うメイドさんだったのだ!マジカル・ラブコメ『まぶらほ』、驚天動地の特別編。
起点の金谷から終点の井川まで、大鉄32駅をすべて各駅停車で訪ね、大鉄とその周辺にまつわる事実、雑学、噂話を徹底的に取材。
街観察、田舎めぐりの達人がのんびり歩いて発掘したパリとフランスの愉しみ方。