篠井有一は、ある朝目覚めると女に変わっていた。しかも、時間は5年後にタイムスリップしている。ポケットには「ヒロヤマトモコ」という名のキャッシュカード。そしてついに、かつての自分と同じ顔をした、自称・篠井有一が現れたー一体、何が起きたのか?モザイクのように複雑に入り組んだ出来事は、やがて驚愕の全貌を明らかにする。幻のデビュー作にして最強の問題作。
これまでの文章術では通用しない!ウェブ時代を生き抜くための「新時代の書く技術」教えます。
「数字は永遠につづく?」「どんなふうに恋に落ちるの?」「人はどうして永遠に生きていられないの?」…科学、哲学、社会、スポーツなど、子どもたちが投げかけた誰もが知りたい身近な疑問に、ドーキンス、チョムスキーなどの世界的な第一人者はどう答えたのか?世界的な第一人者による珠玉の回答集!
出し惜しみせずにアウトプットすることで、大量のインプットができるのだ。千田流大量インプット&アウトプットの極意。
ずっと、思っていた。この醜い痣さえなければ、初鹿野唯の心を射止めることができるかもしれないのに、と。「電話の女」の持ちかけた賭けに乗ったことで、僕の顔の痣は消えた。理想の姿を手に入れた僕は、その夜初鹿野と再会を果たす。しかし皮肉なことに、三年ぶりに再会した彼女の顔には、昨日までの僕と瓜二つの醜い痣があった。途方に暮れる僕に、電話の女は言う。このまま初鹿野の心を動かせなければ賭けは僕の負けとなり、そのとき僕は『人魚姫』と同じ結末を辿ることになるのだ、と。
あらゆるものを変化させたインターネット。しかし常時接続、無線接続、IoTでその姿は消失し、自由と可能性に満ちた「世界」は閉ざされつつあると著者は警告する。ネットに人生を捧げた著者は、今なぜ別れを告げるのか?やってくる未来の姿とは?これは、その「輪郭」を取り戻すための思想の旅。
2014年、埼玉県川口市で当時17歳の少年が祖父母を殺害し、金品を奪った凄惨な事件。少年はなぜ犯行に及んだのか?誰にも止めることはできなかったのか?事件を丹念に取材した記者がたどり着いた“真実”。少年犯罪の本質に深く切り込んだ渾身のノンフィクション。
ある夏の夕暮、ひとりの少年が大空に身を投げた。少年は、美しい、謎にみちた詩を残していた。「ぼくは/うちゅうじんだ/また/土のそこから/じかんの/ながれにそって/ぼくを/よぶこえがする」青春一歩前で死を選ばせたものは何か。「ひとり/ただ/くずれさるのをまつだけ…」謎はとけない。多くの人びとに深い感動をよんだ詩集に、今回新たに少年死後の、両親と読者との往復書簡を併収し、決定版とした。
なかよしのクッキーがあしたおひっこし。さよならするなんてぼく、いやだよ。でも、どうしよう…どうしよう…。幼児〜小学校低学年むき。
中古で買った愛車「ネモ号」に乗って、当てもなく道を走るぼく。とりあえず、遠くへ行きたい。行き先は、乗せた女しだいー高校の同級生だった春香、バーで偶然隣合わせていたトモコ、ヒッチハイク中の年上女…助手席にやってくる奇妙な彼女たちとのちぐはぐな旅はどこまで続く?直木賞作家による青春ロード・ノベル。
22時22分22秒、雪。終電は僕たちを乗せ、走り出す。世界が化石になる前に、“あちら側”にたどりつけ。疾走する言語と肉体、遊戯する物語。古川日出男の新境地意欲作。
初めて部下が書いた「野村野球の核心」。「考え方を変えれば、生まれ変われる」を体現、チームリーダーの風格も備わった。
ゆっくりと遠ざかり始める、夏休みの記憶と、君。淡くせつない、おさななじみとの恋を描く最新短編集。