ぼくは、おにいちゃんがすき。あそんでくれるから、すき。だけどおにいちゃんは、いつもいばっている。
昭和初期に24歳で早世した詩人・立原道造と、繊細なタッチで人気の漫画家・魚喃キリコの、時代を超えたコラボレーション。描き下ろしイラスト40点以上を収録した詩画集。たった24年しか生きなかった風のような詩人ーすずやかで優しい、奇跡のような言葉の結晶は今も光を放ち続ける。
草食系男子のボクが、とつぜんマグロ船に乗せられた。上司の思いつきでマグロ船に乗せられたボク。マッチョな男8人に囲まれ、狭い船の上で過ごす日々。ストレス溜まりまくりの環境だけど、そんな状況だからこそ、漁師独自のコミュニケーション術やストレス対処法があったのです。そして、漁師たちの口からは、驚くべき人生哲学が語られ…ニッポンのビジネスマンに捧げる笑いと感動のコミックエッセイ。
アルバム『20』の裏話、瀧の大河ドラマ出演の話、「Twitterポリス」の話、そしてやっぱりキンタマの話、ウンコの話に…死体の話!どこまでも「下品・笑える・しょーもない」の3拍子揃った悶絶トークが繰り広げられる『メロン牧場』、これで3年ぶり4冊目!もはやどんなミュージシャンにも芸人にも絶対に超えられない、最長不倒の15年目に突入のロッキング・オン・ジャパン誌・人気コーナーの単行本化!もちろん、衝撃の未公開トークも山ほど掲載。抱腹絶倒の「あとがき座談会」も。
大分県・楊志館高校の2年生で、同校の野球部マネージャーだった大崎耀子さんは、“あっこ”と呼ばれ、多くの部員に慕われていた。だが2007年6月に上咽頭がんが見つかり、すでに進行していると知らされる。自らはがんと闘いながらも、甲子園を目指す野球部員たちを応援する、あっこ。「絶対に、あっこを甲子園に連れていく」これがナインの合い言葉となっていた。そして、2008年の夏。あっこは、がんの治療をやめ“最後の夏”を仲間と一緒に生きることを決断するー。
学術本ーそれはエンターテインメントの宝庫だった。日本史、世界史から、民俗学に地誌学、はては宇宙論まで真剣なのになぜか楽しい、ボケてないのに面白い。宮田珠己がおくる脱力エッセイ的ブックガイド。
陸上部の女子中学生と、不格好な剥製の出会いー。足を痛めた千里は、休園間近の動物園で、肥満体の剥製と遭遇する。走りたい。あのチーターだって走りたいはず。剥製の修復を通して見つめる、動物園と博物館、そして生と死。椋鳩十児童文学賞、日本児童文学者協会新人賞受賞作家の最新作。
もしもまたホロコーストが起こったら、誰があなたを匿ってくれるでしょう?-無邪気なゲームがあらわにする、取り返しのつかない夫婦の亀裂(「アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること」)。ユダヤ人のヨルダン川西岸への入植の歴史を、子を奪いあう二人の母を軸にして、寓意あふれる短篇に仕立てあげた「姉妹の丘」。物語にはつねに背景がある、人生にはつねに背景があるー年若い息子に父が語る、悲劇を生きのびた男の非情な選択(「若い寡婦たちには果物をただで」)。コミカルな語り口にしのばせた倫理をめぐる深い問いかけ。ユダヤ人を描くことで人の普遍を描きだす、啓示のような八つの短篇小説。
ぼくのなまえはようた。ぼくのかぞくは、おとうさん、おかあさん、おにいちゃんにいもうとの5人。かぞくのなかでえくぼがあるのは、ちょっとうれしいぼくだけのこと。いつもかにさされるのは、ちょっとこまったぼくだけのこと。なかよし7人ぐみで、さかだちあるきができるのは、すごくとくいなぼくだけのこと。世界中に「ぼく」という人間はただひとり。これってすごい。さがしてみるとおもしろい。きょうもみつけるぼくだけのこと。小学校低学年から。
「名文以上の文章」が書けるようになるってほんとう?「文章の専門家」や「エラい人」以外の、みんなのための人気の文章教室。