5歳年上のいとこのかれんとその弟の丈と同居して1年。大学生になった勝利の毎日は不安と焦りでいっぱい。恋人でもあるかれんとの仲が、なかなか進展しないからだ。ファースト・キスを交わしたけれど、かれんは本当に僕のことを好きなのだろうか?強力なライバルの出現、そして大学での新たな人間関係と、勝利の心は休まる暇もない。シリーズ第二弾。かれんと勝利、ふたりの夏がはじまる。
本書のモチーフは、著者が1980年代末に構想し執筆した、「立憲政友会創立期の議会」にあるが、本書の主要部分を構成する論文の多くは、1994年4月に著者が京都大学大学院法学研究科に、日本政治外交史担当の教授として赴任して以来、執筆したものである。「日本政治外交史」なる名称の講座を担当し、講義やセミナーを、法学部と大学院で行うことになったことで、政治に加えて外交交渉過程そのものを本格的に論じたい気持ちが、私の中にこれまで以上に強くなってきた。本書はその一つの成果であるといえる。
書写教育の経験が生んだ、「題材」検索の必備書!最大級の収録語句数。季節・字数による明快な分類。配当学年など、学習レベルの明示。幅広い作品づくりへの対応。小学校の学習漢字リストなど充実した参考資料。
初唐に成立した近体詩、即ち絶句と律詩ーここでは、時代が降るにつれて、さまざまな展開をたどった。唐はいわばまだ牧歌的な時代であったが、宋元明清と経過するにつれて、発想は次第に新奇を追い、表現も屈折し深化した。故事を多用することによって、故事本来の用例と詩中のそれを重複することに、微妙な効果を求めようと試みたのである。そのため読者にも、それに追随できる理解を強要することになった。このような傾向は清に至ってますます甚だしく、注が増加して、次頁にはみ出た個所も少なくない。読者はこれらの詩を、書の作品として選ぶばかりではなく、文学としても深く味わっていただきたい。本巻中には清を過ぎて民国に及ぶ作品もあるが、それでも郭沫若や毛沢東には至っていない。
大切な人のことを考える幸せな時間…。「はいけい、ぼくのキュートナ」ではじまる15通の手紙。
みずいろ、みどり、オレンジ、むらさき、きみどり、ももいろ、ちゃいろ…。いろんないろがあって、たのしいね。こぐまのクーとマーのおぼえるえほん。
本書は、こどもたちと一緒に読み、楽しみ、考えるためのもの。はずかしいという気持ちは、「当惑」「心配」「恐れ」「不安」といった感情ともつながっています。はずかしさの他に、それぞれ、どのような感情がひそんでいるのか、考えながら、読みましょう。
アフリカにすむ一頭のたいくつなキリンが、手紙を書きました。配達するのは、やはりたいくつなペリカン。「地平線のむこうでさいしょにあった動物」あてに書かれた手紙が、だれにとどいたかというと…そして、それからどうしたかっていうと…?キリンはいっていました。このお話、ひとりぼっちの人、たいくつな人、いそがしい人に、ぜひよんでもらいたい、ってね。小学中級から。
遅筆なSF作家の秀は、最近さらにスランプ気味。三日間家出していた勇太が、その訳を決して話してくれないからだ。密かに気に病む秀は、ある朝恋人の大河の真実を知って大ショック!!実は秀の作る甘い出し巻卵が嫌いで、同居以来、ずっと我慢していたのだ。なぜ誰も自分に、本当のことを言えないのだろうー。ささいな痴話喧嘩をきっかけに、秀はひとり悩みはじめて…。
晴れた空にむけて、アーッと口を大きくあけると太陽のつぶつぶが口からコロンコロンとはいってきて…。魔法のような、謎もたのしいアライ的な日々。