ぼくはきつつきだからコンコンコンってつつくんだ。つつきだしたらたのしくてとまらないんだ。
月が満ちることのない地ベル・エイドのLは、敵方ハラの捕虜となっていた。Lは敵兵に語り聞かせる、ハラの友人ファルドと過ごした森と草原の日々のことを…。学校は閉鎖され、家族を喪くし、少年は兵士になった。素朴で満ち足りた暮らしが大きなものに覆されていく。そのさまをつぶさに苛烈に描き、話題を呼んだ朝日新聞連載の表題作。対となる中編「Kの欠片」を加えて編む。
夏休みの間、ぼくは父さんが新しく始めるハウスクリーニングの仕事を手伝うことになった。ある日、近所でうわさのゴミ屋敷を見つけ、たのもしい仲間たちと、さっそく作戦開始。ガラクタの山をきれいにかたづける爽快感を知って、生まれかわったぼくの夏は、革命的に熱く燃える。
ガーゴンだけが、ぼくを“透明少年”にしなかった…。長年にわたって傑作ファンタジーを世に出しつづけ、2003年の世界幻想文学大賞において特別表彰の栄誉に浴した作家が贈る、自伝的物語。
ぼく、だっこがだいすき。でも、おとうとがいえにきてからは、おかあさんは、おとうとのお世話でおおいそがし。そんなとき、ぼくは…。
ぼくの名前は海です。ぼくはどこから生まれたのか?どのようにしてぼくが生まれたのかをさわやかに描き、ぼくとして生まれたことの喜びを語ります。
この学校に入って数か月。友達も、少ないけどそこそこできて、女の子ともちょっとは仲良くしている。僕の周りには魅力的な女の子ばかりで、少々戸惑うけれど、まあ贅沢な悩みなんだろう。でも、仲良くなればなるほど、僕には気になることがある。それは、この学校が「成年向けコンテンツ」つまりアダルトなコンテンツを作るための勉強をする専門学校なこと。好きになった女の子が、「女優志望」だったら、どう考えてもハートが耐えられる自信がない。エロと恋愛の両立を目指す、悩める煩悩青春模様!
引っ込み思案で人づきあいが不得手な心臓外科医の志穂野遥。そんな遥が最も苦手な相手…それは病院借り上げのマンションの隣人、整形外科医の鮎川和彰だ。クールなハンサム、腕は立つが性格ドSの鮎川に遥は毎日おびえっぱなしである。ある日のこと。帰宅した遥はマンションの入口で六歳の男の子、光紀に遭遇。パパである鮎川に会いに来たと言う光紀。鮎川は独身だったはずだが…?ドクター&ドクターのワケあり子育て騒動。
星が丘学園中等部二年二組、通称「ワルガキ組」。個性的な生徒たちが集まるこのクラスは、前任教師の休職により、新しい担任・甘利卓を迎えることに。教師らしくない態度でフランクに接する甘利をぼくらは認めはじめる。そんな折、ぼくらの住む星が丘で、なぜかおとなだけに、ある症状が発症した。おとなたちは避難を余儀なくされ、子どもたちは聖域を手に入れることになる。子どもだけの居留地で、ぼくらはどんな奇跡を起こすのか!?大人気の「ぼくら」シリーズ文庫最新刊。
ぼくらと黒魔術の対決!イタリア編最終巻!魔女交替の契約期限である満月の夜が迫る。地下牢からの脱出をはかる英治たち。さあ全員生きて戻れるか!?
おおきいオオカミはずっとひとりでした。ひとりがあたりまえでした。そこにちいさいオオカミがやってきたことから、おおきいオオカミははじめてのきもちをたくさんしり、せかいはいろづきはじめるのです。だれかとともに生きることのぬくもりを伝える、フランスからの贈り物。
渋谷に住む中学生たちが、地理歴史部で百年前の渋谷のジオラマ作りにいどむ!部活系青春小説。
時は1935年、飼っていたワニ(2歳、名前はアルバート)を故郷に帰してやることにした若き二人は、車の後部座席にワニを乗せ(!)、千キロ以上もの距離を旅した。映画『遠い空の向こうに』の原作者H・ヒッカムが、両親の実体験をもとにした旅物語。
伝説の叢書“日本探偵小説全集”を企画する一方で、数多くの作家を発掘した名編集者、戸川安宣。幼い頃の読書体験、編集者として関わってきた人々、さらにはミステリ専門書店「TRICK+TRAP」の運営までーミステリを愛しミステリに愛された稀代の名伯楽が語る、これまでの、そして、これからの本の世界。
英治と相原は、山奥の学校で、楽しそうに遊ぶ生徒に出会うが、生徒も校舎もあとかたもなく消えてしまった!?その後、谷本から、それはVR(仮想現実)かもしれないと言われ、ぼくらは捜査を開始。6人の子どもが誘拐されていた。そして、記憶を消されてハッカーに…!?国際的な犯罪組織から、子どもたちを救いだせ!つばさ文庫書きおろし、ぼくらシリーズ第21弾!小学上級から。
いつやるの?…明日やります!と、目をそむけ続けていたらついにあの病を発症してしまいました。いま一番読まれている健康エッセイ。