地下鉄に乗りこんだシーラカンスは、まぼろしか、妖怪か…!?幼なじみのアキラと、自由研究で調べはじめたマコト。謎を解き、「師匠」と呼んでシーラカンスと友だちになった二人は、一緒に冒険に出かけることになりー。忘れられないひと夏の、友情と冒険の物語。
かあさんおそいなあ。ぼくこまるよ。チコがいまにもなきそうだ。そのとき「おにいちゃんあそこにおばけがいるよ」「えっ?」。
カバにはカバの文化がある。ぼくは、生きものそのものをわかりたかった。動物たちのそれぞれの生きかたを、その動物の「文化」と呼ぶことはできないだろうかと、ぼくは考えた。クラゲの文化とか単細胞の文化とか、カバ文化、ライオン文化、昆虫文化といった具合である。そう考えれば、人間の文化も何かをつくるというような話ではなく、人間はどう生きているかという話になってくる。動物にも植物にも虫にも、そして人間にもそれぞれの文化があり、生きるための戦略がある。動物行動学者が世界を巡り、出会った不思議、暮らしの風景、人と自然との関係ーナチュラル・ヒストリーの視点で綴るエッセイ集。
時は一九七〇年代。田舎町に住むヤンチャでムチャでワンパクな男子高校生と町の駐在さんが“あいかわらず”繰り広げるイタズラ合戦第五弾。町に新しくやって来た通学バスの運転手が乱暴なことに腹をたてたママチャリ達は、バス停を勝手に増やす、というイタズラを思いつく。そこに偶然降り立った、挙動不審な女性が気になるジェミー。追っていくうちに、次第に彼女と親しくなるが、彼女には誰にも言えない秘密があった。書き下ろし作品『すもももももも』と番外編『ふりむき地蔵』そして特別編ショート『夏いちりん』を収録した、この夏いちばん熱い超豪華版。
大人になった今、ふりかえるあのころ、夢みていたこと。子ども時代に思い描いた未来の自分、将来の夢。月日がたち大人になったとき、それはどのように自分の中に残っているのだろうか。アート、科学、文学からロックまで、各界の第一線で活躍する11人の少年時代を、当時の作文や絵、写真など貴重な資料とともに収録。かつて子どもだった、すべての大人に贈る一冊。
アスペルガー症候群の弱点を克服した、“アスペ先生”の体験談&アドバイス。発達障害の子は、しからない方が頭は良くなる!10人に1人いる「発達障害の人」がよくわかる本。
ベストセラー作家初エッセイ!同級生だった妻との出会い…突然襲ったパニック障害…それでも側にいてくれた彼女との結婚…「いま、会いにゆきます」誕生秘話…プロ作家へ…。
親せきのおばあちゃんの死とともに、小学3年生の男の子ジョンミンのもとに現れた人。それは自分には知るよしもなかった兄のジョンシクでした。しかも、その兄は、車いすに乗った脳性麻痺の兄だったのです。幼いジョンミンは、どうしてよいか分らかず、葛藤し、最後には家出までしてしまいます。そして兄のジョンシクは、自分のせいだと思いながら、独りで涙を流します。実は、この兄のジョンシクは脳性麻痺の障害を乗り越え、パソコンのソフトまで作れる人だったのです。自分のことばかり考えていた弟ジョンミンは、この兄とのふれあいの中で、世の中を見つめ始め、一つ一つの出来事を通して、大きく成長していきます。そして、最後には、誰にも負けないくらい、このすてきなお兄ちゃんを愛するようになるのです。
不安を生きる現代人に薦めたい、牧水の歌と人生。