今日、生命現象を理解するための解析の対象となっているのは、主に遺伝子とタンパク質である。本書では、ポーリンの構造と機能の関係の詳細が、他の膜タンパク質とともに紹介されている。Gαサブユニットが担うGタンパク質のエフェクター分子をオン/オフする機構やGβγの役割なども、立体構造の立場からわかりやすく説明した。シャペロニンの構造を例に柔軟性と機能の関係も詳しく述べている。
本書の中には1年半の間に近畿大学医学部において得られた、造影ハーモニック法の疑問に対して答えるためのアプローチの全てが込められている。すなわち消化器内科医あるいは肝臓専門医としてCT、MRI、血管造影、超音波、生検など各種モダリティのいずれをも駆使しうる立場から、あるいは肝腫瘍の患者さんの診断から治療に至るプロセスを責任を持って担うべき内科医としての立場から、今後の超音波造影法の位置付けはどういうものであるか、あるいはどうあるべきか、ということに焦点を絞って本書は記述されている。
ルネサンスから20世紀まで、声楽における言語と音楽の関係をあとづけた初めての本。著者は声楽研究の第一人者であり、各時代から精選した楽曲とその分析は「アナリーゼの模範的実例」として、研究者のみならず声楽家や伴奏者の参考となる。
製品の企画から設計、および生産プロセスと品質保証の検討まで、工業製品開発の本質を一つの体系にまとめあげた世界的名著。すべての工学設計者必携の書。
本報告書は、先に刊行した『学校の中の敬語1-アンケート調査編』に続くものであり、中学生及び高校生が学校の中で敬語をどのように使用しているか、どのように意識しているかについて、面接調査の手法により調査した結果をまとめたものである。
本書は大脳皮質の生理学ではない。動物実験では通常取り扱わない人間の営みに焦点をあてて、「心の理論」課題(他者の意図、要求、目的を行動や表情から読み取る課題)、共感課題、道徳課題、自己意識、時間感覚、ウソをつくこと、絵を描くこと・ダンスを踊ること・音楽を聴くこと、人を愛することなど人間特有の行動および現象、つまりサイエンスで最も未知の脳領域である「心の領域」について、最新の脳画像解析データを参照しつつ、解説した全く新しい生理学書である。
国際規格に則り、製品やサービスのライフサイクルにおける環境影響を評価する方法、LIME(Life cycle Impact assessment Method based on Endpoint modeling)の最新版(LIME3)を解説。