一五世紀末の公方家、管領家の抗争の中で幕が上がる戦国の動乱。北条、越後上杉、武田氏が台頭するなか、千葉、小田、佐竹氏ら東国諸氏は、独自の地位を築く。武士団を中心に「東」の戦国時代を大きなスケールで描く。
百年前に極東で勃発した日露戦争。その様子は通信網により翌日には欧米諸国で報道された。この戦争を国際政治の力学と情報・報道戦の側面から見直し、各地での作戦や軍事システムを豊富な図表を駆使して描き出す。
関東の王者となった頼朝の開催した富士の巻狩の場で突発した曽我兄弟の仇討ち。東大寺再建供養による頼朝の二度目の上洛。そして頼朝の急死によって重石を失った幕府は、若き鎌倉殿頼家の失政と有力御家人間の対立の激化により、混迷の時代に突入した。まず、頼朝以来の将軍近臣であった梶原景時が、御家人らの糾弾により失脚し、滅び去る。
伝説の女性俳人、生涯の2冊をはじめて1冊に。赤裸々な性と生を綴る。激動の戦後を生き、消息を絶った伝説の女が、この世に遺した証し。
文学はすべて媒体のなかに存在する。書き記されて初めて文学となる。世界的評価のある西洋の古典にしても、喪失という大海から偶然にも顔を出せた幸運の代物にすぎない。数知れない不幸な傑作が大海には沈んでいるのだ。失われた本はいつまでも魅惑的だ。それは想像のなかでしか完結しない。しかし、実体のない本だからといって、絶対に手が届かないわけではない。文学が家だとしたら、「失われた本についての本」である本書は、墓であり痕跡でもある。本書はもうひとつの文学史であり、存在したかもしれない本への哀歌である。
人に恐れられる隠密という存在も、巨大な組織からすれば卑小な歯車に過ぎないー命令権者に忘れられた男の悲哀を描く表題作ほか、歴史短篇「上意討」、悪女もの「佐賀屋喜七」など、作家デビュー前に書かれた15篇を収録。文庫化に際し、藤沢の浮世絵への並々ならぬ関心を知ることが出来る「浮世絵師」を追加した。
鎌倉時代中期の政治家。六波羅探題として長期在京し兄泰時の執権政治を支え、朝廷からも絶大な信頼を得ていた。鎌倉帰還後は豊かな政治経験を活かし、連署として若き執権時頼を補佐し幕政を主導した。重時が遺した現存最古の武家家訓は、当時の生活や思想を垣間見ることができて貴重。鎌倉幕府政治の安定化に大きく寄与した重時の生涯を辿る伝記。
将軍実朝の迷走と、その殺害から承久の乱までを描く。承久元年(1219)正月、実朝は鶴岡八幡宮社頭で兄頼家の遺児公暁に殺害される。同年7月、新鎌倉殿藤原頼経が鎌倉に下向。承久3年(1221)幕府の混迷を見た後鳥羽上皇は北条義時追討の院宣を発する。政子の大演説により御家人結集に成功した幕府は大軍を派遣、朝廷軍と対決する。
「女は家庭、男は仕事」という性分業が成立した近代に、「主婦」は誕生した。『主婦之友』『婦人公論』といった婦人雑誌は、いかに「主婦」像をつくりだしたのか。マスメディアというイデオロギー装置の機能を読み解く。
承久の乱を乗り越えた幕府では、執権北条義時が没し、義時後家伊賀氏とその兄弟が企てた一条実雅・北条政村の将軍・執権擁立計画を封じ、北条泰時が執権に就任する。大江広元・北条政子ら、幕府草創以来の大物が相ついで没するなか、摂関家出身の藤原頼経が将軍に就任し、新御所の造営も行われ、幕府政治は新たな段階へと移行してゆく。
昔の日本人はどのように話していたのか。『万葉集』の漢字の使い分けやキリシタン資料などから話し言葉を再現し、古代から近代まで言葉が次第に変化する様子を解明。形に残ることのない「話し言葉」の歴史を考える。
あっという間にサビつく車体、力を入れても微動だにしないハンドル、スケートのような足まわり、べかべかのダサすぎる内装……。世界の名車からあの人気車まで一刀両断の150台。名車も迷車も一刀両断フルカラーで大解剖。
農家の夢は毎日の中にある。20人の畑を訪れて。
江戸の旗本に嫁いだ女性が美作(岡山)の実家へ書き送った手紙。そこには家計のやりくりや子どもの教育、開国で揺れる世情などが克明に描かれていた。江戸時代後期の女性の生活や心情を、自らの言葉から明らかにする。
えーっ、日本のこと、そう思ってたの!?訪日中国人の本音がズバリ!知ってるようで知らない日中の“違い”をわかりやすく紹介。中国人とうまく付き合うためにーまずは、これだけ!中国語フレーズ集も掲載。
プラレールトーマスをはじめるのにピッタリのレールセット。全12種類のレイアウト(このセットだけで組めるレイアウト(6種)+と既存大型セットと組める(6種))を紹介するブックレットつき。
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