薩摩藩下級武士の家に生まれながら、のちに藩の重役となって討幕に邁進し、維新後は参議・内務卿として明治政府を率いた大久保利通。柔軟なリアリズムで政治を指導し、近代日本を創出しようとした激動の生涯を描く。
ダンディで美食家、旅先での人やものとの出会いをこよなく愛した柳宗悦。その等身大の生活と思考の現場から、生とテキストの緊張関係を解明。美と宗教哲学の思索のユニークな統一である「民芸」の意味を、大胆に論じる。
江戸幕府の幕臣は、明治維新後、近代的な学制と高い教育内容の沼津兵学校を創設し、人材育成に努めた。やがて、各界で活躍の場を見出していった旧幕臣を通して、明治維新の敗者が近代社会でどう生きたのかを明らかにする。
ギリシア神話、フォイエルバッハの唯物論的宗教論、日本神話と縄文土偶、天の岩戸神話、石造文化など、“神的存在”にかかわる民俗を身体=儀礼をキーワードにして検討する労作。
まっすぐな言葉を伝えたい。「歌う道徳講師」の初の詩集。
最新の研究成果を一覧データに凝縮。日本史を読み解く上で必須の年表・図表類など、5編(基本資料・古代・中世・近世・宗教)200余項目を精選し網羅。ハンディな造本に詳細かつ正確な情報を満載。年代表・年表等で現代に関連する重要項目は明治時代以降も補完。近年の市町村合併に対応した行政地名表記(2005年4月1日現在)。机上での閲覧、現地調査で、使い易さを徹底追求した造本。
ベームによるシューベルトの録音中、このベルリン・フィルとのものが最高と言われる。特に第9番は名演として有名。ギレリスとアマデウスSQとの「ます」は、大きなスケール感を作り出している稀有な演奏。
デビュー20周年記念として編まれたコンピレーション。日本の歌に新時代を築いた鮫島有美子が、コロムビアに残した録音から、外国の愛唱歌も含めて“四季”をテーマに4枚のCDにまとめた。
「未完成」は最高度にロマン的な演奏で、特に第2楽章の美しさはたとえようがない。ハイドン風の古典的性格の強い第5はもっとすっきりと演奏しているが、そこにはしみじみとした歌心があって、心が暖まってくる。
2002年5月に亡くなったスヴェトラーノフの追悼盤。この録音は彼のボロディン全集としては2度目となる。このコンビならではの重厚な弦楽器群と、豪放に鳴らしまくる金管群やティンパニ、デュナーミクの広さからくる壮大さにはやはり圧倒されること請け合い。
グールド急逝のため未完となった「バッハ:イタリアン・アルバム」用の録音をベースとしている。「イタリア協奏曲」は旧録音だし、「?」はいくつもあるが、初出も豊富で貴重。マルチェルロのオーボエ協奏曲の編曲版などは思わず泣けてしまう名演。
懐かしいあの歌をもう一度。全50曲が2,625円というお買得価格で聴けるのが嬉しい。「春が来た」「我は海の子」など、シルバーはもとよりファミリーで歌える唱歌・叙情歌の企画盤だ。
2005年1月よりテレビ東京系で放映されているアニメの企画アルバム第2弾。原作の人気コーナー「脇役天国」などシュートドラマ5編のほか、サウンドトラックを収録したバラエティ豊かな1枚。
つんくのプロデュースによる童謡シリーズ第2弾。前作同様モーニング娘。をはじめとしたハロー・プロジェクトのメンバーが多数参加してのポップで元気なアルバムに仕上がっている。