日本海軍の軍人。郷里新潟県長岡の負けじの気風を糧に海軍士官となる。いち早く航空戦の時代を予見し、連合鑑隊司令長官として真珠湾作戦を発案・実行するが、鑑隊決戦の伝統は独創的な発想を許さなかった。ミッドウェー海戦後の劣勢を挽回できぬまま、ラバウル前線を視察中に戦死する。太平洋戦争の敗因を検証し、歴史の中の名提督の実像に迫る。
唐の都長安をモデルに国際色豊かな天平文化が花開いた平城京。最新の発掘成果や文献・木簡の研究から、宮都の構造、立ち並ぶ寺院、貴族や庶民の生活、地方とのつながりなど、古都奈良の原像とその時代が明らかになる。
満洲事変に始まり、しだいに緊迫する戦時体制下、「上から」の流行歌が戦意昂揚のため作られた。政府・軍からメディアと大衆までを巻き込み、次々と登場し唄われる「国民歌」。「うた」を通して戦争の時代を鋭くえぐる。
「国家と仏教」という視座に立ち、十世紀から十六世紀までの広い期間を展望。その中世的特質を浮き彫りにし、新旧仏教を含めた中世仏教の全体像を再構築する。仏教を抽象的な思想レベルで把える傾向に一石を投じた書。
明治末期、高学歴だが一定の職にない「高等遊民」が社会問題化した。その実像と政治社会への影響、各種政策や自助努力による解決策を解明。現代のフリーター問題にも通ずる社会矛盾を考え、近代日本社会を問い直す。
突然のペリー来航は、幕府に衝撃を与えたが、外交交渉には周到な準備をして対応した。なぜそのような戦略をもちえたか。様々な異国船への対応を検証し、海禁を維持するために奔走する幕府の姿から海防政策の本質に迫る。
明治以降、続々と建てられた楠木正成・二宮金次郎・西郷隆盛など偉人たちの銅像。その多くは時代に翻弄され、戦時中に鋳潰されたり、戦後に撤去されたりした。銅像たちの数奇な運命を激動の近現代史の中に読み解く。
あつーい夏のある日、夏美のアイスを盗み食いしたとヌレギヌを着せられてしまったケロロ。「真犯人をつかまえるであります!」とケロロ少年少女探偵団を結成することに。さっそくみんなで捜査開始だっ!と思ったところに、ナゾの怪盗800面相から「東京タワーをいただくよ」という挑戦状がまいこんだ。ケロロたちは超有名観光スポットを守れるのか!?そして真犯人はだれ!?今度のケロロはミステリーだよ!
坂東八ヵ国と伊豆・甲斐の国々に蟠踞した東国武士団。彼らは、源平争乱後の時代をどのようにして生き抜いていったのか。佐竹・小山・宇都宮・新田・足利・武田・伊東・千葉氏など、室町・戦国期における消長を辿る。
高校生になった可奈は、幼馴染みの勇太から告白される。「ずっと好きだった。ずっと一緒にいよう」付き合って幸せな毎日、でも勇太は徐々に変わり始め異常な嫉妬心を見せるようになる。恐怖を覚えた可奈は、勇太から「絶対に見るな」と言われていた秘密の引き出しを覗いてしまい…。第5回iランド大賞最優秀賞受賞作。