「国語」とは自明の存在ではなく、近代形成期に創られた歴史的構築物である。その実相を、国語国字論争などのさまざまな政治文化的運動・論争から探り、「国語」ナショナリズム形成の場とその過程を明らかにする。
虚しく来たりて、満ちて帰るー。弘法大師と歩む現代の旅。
本書は『宇佐神宮史』室町時代五として永禄元年(A・D・1558)〜文禄五年(A・D・1596)の史料を収め「史料篇巻十三」とした。
倭人が国際社会に躍り出た前1世紀から邪馬台国の時代まで、倭にもたらされた中国鏡は1000面にも達する。東アジア世界の国際情勢を踏まえ、『魏志倭人伝』と中国鏡を照合し、倭国誕生と鏡にひそむ象徴性を追究。
明治から現代までの日本史および関連分野・郷土史家を含めて、学界に業績を残した物故研究者1235名を収録した辞典。姓名、読み、生没年月日、出身地、学歴、経歴、主要業績などを記載。年譜、著書・論文目録および追悼録を収めた書籍名・雑誌名を付記。配列は姓の五十音順。内容は、1998年12月末日現在。
紀元前より琉球処分の行われた1879(明治12)年までの、政治・経済・社会・文化全般にわたる日本の対外関係項目36000余を収録した年表。対象地域は、蝦夷、琉球、朝鮮、中国や東南アジア、欧米諸国など。各項目には典拠を示し、原典に遡って史料を確認できるようにした。
約4700項目を収録した日本仏教史辞典。寺院・仏典・僧階、法会・宗論、僧侶およびその日記、寺院建築や考古遺跡、仏画・仏像の作例や作者、仏教民俗や民間信仰など日本仏教史全般にわたり、なかでも寺院・僧侶の項目を多く採取した。配列はかな見出しの五十音順。付編として、図像、国師号一覧、禅師号一覧、禅僧別号一覧がある。索引付き。
頭脳ではなく、身体にきけ!「中心」をとらえれば、ビジネスから恋愛まで人生すべてがうまくいく。
天皇・皇族などの墓地=陵墓は、風雲急を告げる幕末、尊攘の嵐の中で被葬者が決められていく。文久の修陵、神武天皇陵の創出、揺れ動く天武持統天皇陵、陵墓と村・崇りなど民衆との関係を探り、さまざまな問題に迫る。
21世紀に贈る遠藤文学の貴重な遺産。没後発見された処女戯曲「サウロ」、未刊行長篇「満潮の時刻」など7篇。
古来の山岳信仰と外来の仏教・道教や神道の習合によって形成された修験道。この日本独特の宗教は役行者を祖師と仰ぎ、それぞれの時代において理想的祖師像を創造した。役行者伝承の展開を通して、修験道の歴史を辿る。
史料を丹念に読込み、律令政府の調庸収納システムとその変容を解明する。また大宰府の西海道支配や藤原広嗣の乱、令集解や肥前風土記の成立に関わる論文を収める。いずれも綿密な史料解釈と明快な論旨で完成度が高い。
16〜17世紀、魔女の烙印を押され、迫害を受けた人びとがいた。その告発は民衆のなかから沸き起こり、大勢の無実の人びとが処刑された。魔女裁判はどのように行なわれたのか。ドイツ史のなかの魔術と民衆をみつめる。
2-3世紀の日本の歴史を探る、第一級の史料『魏志倭人伝』。倭人伝を正確に読み理解するために、史記・後漢書・宋書・旧唐書などの史料を博捜し、注解と解釈を加える。上巻は邪馬台国への道と倭人社会を中心に収録。
2-3世紀の日本の歴史を探る、第一級の史料『魏志倭人伝』。倭人伝を正確に読み理解するために、史記・後漢書・宋書・旧唐書などの史料を博捜し、注解と解釈を加える。下巻は倭国内乱、女王卑弥呼・壱与の誕生を収録。
漢字検定2級試験の各出題分野別の傾向と対策を徹底分析。本文をテキスト編と問題集編に分けて効率よく学習。漢字についての基礎知識を簡明に解説。故事成語を楽しみながら学習。
遊牧は、ヒツジを追って砂漠を放浪する気ままな旅ではない。それは、自給よりも国家権力や市場を志向する政治的な営みである。移動によって人間の生活はいかに組織されるのか。西南アジア遊牧民の知へのあくなき洞察。
古代の神社や祭りとはどのようなものか。京都の上賀茂神社の葵祭と御阿礼祭の歴史を通し、天皇中心の王権の祭りと地方神社の祭りの相違を追及。人間と自然が共生する信仰の世界から、古代の神社や祭りを見直す。
邪馬台国とは何か。女王卑弥呼の鬼道とは何か。最新の考古学成果をもとに2〜3世紀の古代日本の実像を描く。各地の居館・祭殿・墳墓の比較や、土器・鏡・織物など出土遺物を通して、邪馬台国の位置と時代を検証する。
世界史上、初めて地球全体が戦場となった第二次大戦。その原因と経過、ジェノサイド(集団虐殺)、植民地と民族独立運動、女性の戦争動員など、多様な問題を持つ大戦の構造に迫る。世界戦争は人類に何をもたらしたのか。