鎌倉期に革新運動を行った南都仏教。その淵源を探り、中世的展開を薬師寺・大安寺・広隆寺の信仰などから追求する。さらに西大寺流の地域的広がりや、叡尊没後の動向を検証。南都仏教の道筋と、信仰の内実を解き明かす。
上方落語を代表する落語家の名演集シリーズ。本シリーズの最大の魅力は、昭和期の高座だけを収録している点で、脂の乗った頃の名演ばかりを10枚に厳選収録。人間国宝ならではの質の高い落語を堪能できる。
明治政府は、新たな国教として国家神道を創り出した。近代天皇制下で、民衆は世直しをよびかける新しい宗教に救いを求めたが、政府は民衆宗教に厳しい弾圧を加えた。国家神道と民衆宗教の対決を鮮明に対置させる問題作。
平安時代の文学・日記等に記されている病気を詳細に解説するとともに、冷泉・花山・三条天皇の病状、また藤原道長・実資等多くの公卿の病状を現代医学にあてはめて的確に診断する。王朝貴族の実生活にメスを入れた異色作。
民衆の中に伝えられてきた日本的ユートピアとは。民話や芸能にみられる死後の世界観から、不滅の霊魂が生まれかわりを繰り返す「ウマレキヨマリの思想」を解明。さらに非農業民へのまなざしを展開し、差別の問題に迫る。
都市化により失われつつある民俗的世界に対し、新たに語り出される都市伝説。池袋の女・口裂け女などを通して、都市民俗学の可能性を問う。辻の神・境など不思議の空間と、江戸をテーマに都市独自の民俗を解き明かす。
武士身分をとりまく様々な人びと。支配をささえた大庄屋や地役人、藩に抱えられた藩医や相撲取などの実態を解明。さらに大坂の国問屋や城下町での家臣団の存在形態を探り、地域社会に視点をすえて武士身分を考える。
ことばと遊ぼう。早口ことば・つけたしことば・さかさまことば・漢字しりとり遊び…。ことばと遊んでいるうちに、しぜんに「話す、聞く、書く」ことばの力が身についてくるよ。
モーニング娘。の通算35枚目となるシングル。前作「女に 幸あれ」から第8期となる留学生メンバーが加わり国際色豊かになった彼女たちが、にぎやかな音世界を作り上げている。
白人系遊牧民アーリヤ人が侵入して誕生したとされるインド文明。神話『リグ・ヴェーダ』に基づいた歴史記述の矛盾を、カースト制、インダス文字、スタンプ印章など考古学や人類学の成果から解明。古代インドの謎に迫る。