日本を世界史の渦へと巻き込んだモンゴルの襲来。飢饉・疫病と跋扈する悪党、滅びゆく鎌倉幕府。後醍醐天皇による新政と崩壊、南北朝の王統対立を経て室町幕府の成立へ、“移りゆく王権”を動乱の時代のなかに描き出す。
室町幕府の政治とはどのようなものだったか。足利義詮から義満、義教へ至る権力をめぐる駆け引きを明らかにする。大きな戦乱に見舞われることのなかった時代を、東アジアの動向を背景に、地域社会と民衆の活気を交えて描く。
昭和天皇を支えた宮中勢力の「総意」は、満州事変などの政局にどう影響を与えたのか。輔弼の実態や内閣・軍部との関係を中心に、政治的機能の変化、政策決定過程への影響力を解明。明治憲法下の天皇制の変遷を究明する。
仏教美術とヒンドゥー美術を中心にイスラム美術まで、インド美術の変遷を克明に辿る。歴史的概括にとどまらず、インド美術の特質を視点に捉え、豊富な図版を用いてわかりやすく解説。
日本列島に生きた原始古代人は、どんな家に住み、何を食べ、どのように神へ祈りを捧げたのか。狩猟採集から定住農耕生活へと変化をとげ、やがて国家の形成へとむかう彼らの時代を、地中に残された史跡から復元する。
昔話として全国で語りつがれてきた“浦島太郎”。時代とともに変化し愛されてきた物語を『日本書紀』や太宰治の作品など、各時代の文献から再検証。浦島説話の時代的背景に触れた、一味違った「日本の歴史」を語る。
伊藤博文内閣から鳩山由紀夫内閣まで、全93代の内閣と60名の首相を網羅し、平易に解説。それぞれの内閣に関連する政党、政治・経済・社会上の政策・事件約300項目を加え、激動の日本近現代史がみえてくる。
東国に成立した武家政権は、人・物・情報の全国的大移動を促し、交通・産業の発展をもたらした。都市鎌倉、荘園と居館、鎌倉仏教、金沢文庫、元寇防塁、南北朝遺跡など、主要な関連史跡から、躍動する人々の姿を再現。
日本の古代国家はどのように成立したのか。飛鳥の宮と藤原京の遺跡から国家支配の中枢を、大宰府・水城や古代山城から地方支配の様相を明らかにする。高松塚・キトラ古墳、寺院や石碑など文化的側面も併せて描く。
攘夷運動の激化に横浜鎖港をめざした江戸幕府だったが、戦争挑発とみた欧米列強は、対日戦争の準備を開始。長州藩に始まった下関戦争は、国家間戦争に発展する危機に直面していた。欧米諸国側の史料から真相を描く。
最高の音で楽しむために!
生活のあらゆるシーンで必要な音楽を網羅した、ベーシック・ライブラリー“ツイン・ベスト”シリーズの“懐かしいどうよう”編。ジャンルを代表する有名曲を集めており、カタログとしても最適な2枚組。⇒親子で楽しめるCD・DVD・ブルーレイはこちらをチェック!
北海道から沖縄まで、郷土色豊かな食べものと食文化が盛りだくさん。
わたしたちの生活はミクロ経済学の事例の宝庫。新聞などで日常的に接する出来事を経済学の言葉で表現しなおすことで、経済学と現実社会、双方の理解が深まる。
遷都一三〇〇年を迎えた奈良の都・平城京。東大寺・興福寺などの文化遺産から、花に例えられた都の実像を探る。国府や国分寺など地方社会の様相や古代人の生業・祭祀をも、最新の発掘成果をもとに歴史として叙述する。
一八五三年の黒船渡来から一八五八年の日米通商条約締結にいたる開国の過程を、とくに内政と外交の絡み合う関係に留意しつつ詳細にあとづけた。米国議会文書等の原史料に当たるなど、精密な叙述が徹底された名著。
桓武天皇による新たな王都=長岡京・平安京より京外の白河・鳥羽へ政権拠点が移行する院政時代へ。初期荘園や平安仏教、摂関家の宇治や平泉などの平安遺跡から、日本の風土に育まれた独特の文化が花開いた時代に迫る。
「古都のシンボル」鎌倉の大仏は、いつ、誰が、何のために、どのように造ったのか明らかになっていない。政治と宗教の関係、銅造以前に存在した木造大仏、倒壊を繰返した大仏殿など、文献と彫刻史の両面から謎に挑む。