懐かしい街並み。郷愁を誘う風景。昭和8年、ここに近代東京の原点がある。幻の写真資料集、待望の完全復刻、今では容易に手に入らない貴重な空撮写真満載。
東京は一極集中問題を克服できるのだろうか?想像力の限りをつくして、巨大都市東京へのマスタープランを考え続けた都市計画家たちの、100年にわたる〈夢〉の記録。
榊原さんと磯村くんと木川田くんと一緒にやってきた青春大河小説「桃尻娘」シリーズもとうとう完結します。でも青春が終わったってことじゃなくて、いつだってそこにあるかもしれないっていうことなの。最後の主役は醒井さんねっていう橋本さんのとっても長いあとがきもあるので、ぜったい読んでくださいね。
スペイン内戦、第2次大戦、赤狩り…。荒れ狂う歴史の波に翻弄されながらも、自らの直感と正義を信じ、「劇的」かつ「熱狂的」に生きた女性劇作家の回想録。
中世の百姓は、自らの主張や怒りをどのように表現しえたのであろうか。「ミミヲキリ、ハナヲソギ」という地頭の威嚇で知られる紀伊国阿弖(あてがわ)庄の片仮名で書かれた百姓申状を、国語学の成果なども導入して綿密に読み解く。中世の村と百姓の姿をいきいきと描き出すとともに、申状の書き手は誰か、なぜ片仮名で書かれたかを解明する。
“フジミ”の天才指揮者・圭の才能に惚れ、ライバル楽団“市民ファル”から芳野が入団。しかも彼は実力派バイオリニスト。悠季はコン・マスの座と、恋人・圭の愛を守るべく、芳野の挑戦を受けて立つ。(『コン・マスの光と影』)また、圭の愛情あふれる特訓が実を結び、名門中学でオーケストラ指導の職を得た悠季。だが、そこで待っていた手痛い“先礼”とは。(表題作)音楽家コンビの圭&悠季が奏でる熱く切ない愛の物語2編。大人気シリーズ第2部スタート。
本書は、若い世代の感覚で、民俗学がおかれた現状を把握し、新しい構想のもとに、今後のあるべき姿を展望する。また、現在にいたる民俗学の成果を意識しながら、問題意識の多様化に対応するため従来取り上げられなかったテーマを開拓し、社会的要請に応える「発言する民俗学」を提示する。
国家が国民に強制する兵役義務=徴兵制は、わが国の国民と社会にどのような影響を与えたのか。徴兵令制定から兵役法廃止まで七十余年の度重なる改変過程と軍部・政府間の攻防をたどり、日本近代国家の特質を抉出する。
人の口に戸をたてたい。うわさの渦中におかれたあの人の、祈りにも似た願い。言葉のもつ強大な力が、多くの人々をまきこんでいく。いつの時代も…。
柳田学とは何か。混迷する現代へのメッセージ。
古代中国のホトトギス・カラスを題材に日本古来の俗信や信仰を解明し、東西の古代氏族の実態を探る。また古代の政治情勢や廃太子、中世の太子信仰、天皇陵の改定など、政治と文化の多様な問題を、斬新な視点から追究。
ワシントン条約によって潰えた帝国艦隊の主力「天城」「土佐」「紀伊」や、「ダニエル・プラン」の「レキシントン」「サウスダコタ」。ヒトラーの気紛れに翻弄された独空母「グラーフ・ツェッペリン」「H級戦艦」。逼迫した戦況の前に建造が中止された英戦艦「ライオン」やソ連戦艦「ソビエツキ・ソユーズ」。海軍が国家の存亡を担っていた二十世紀初頭から第二次世界大戦終結まで、波乱の運命の中で遂に未完に終わった世界の代表的主力艦約80隻を、イラスト、図とともに解説、一挙掲載。
平安京は、外国・神仏・自然などと接する境界的な空間=郊外をもっていた。平安京の都市生活者の四季感や信仰、『源氏物語』の桂・宇治を通して、郊外認識を追及し、日本の都市が郊外と一体のものであったことを解明。
インド思想の中で、宇宙の根本原理を新しい方法によって証明する密教は、悟りを得るだけではなく、儀礼やマンダラを通して、日常を肯定的に評価する。ネパール・中国などをへて日本に至る展開を巡り、その特質を解明。
平安王朝の女性は、宮廷を飾る花ではなく、家政をとりしきり、時には政治まで動かす存在だった。生い立ちから結婚、子育て、老いにいたる年齢による家での役割分担、長寿を全うして至福の時を迎えるまでの一生を描く。
禅宗は日本の中世社会に大きな影響を与えた。放下僧ら民間宗教者の禅宗受容や旧仏教との対立の様相から禅宗像を再検討する。また禅と念仏・神祇信仰の関係、禅宗寺院の組織と仏事法会より中世後期仏教の特質を追究する。
明治から現代までの日本史および関連分野・郷土史家を含めて、学界に業績を残した物故研究者1235名を収録した辞典。姓名、読み、生没年月日、出身地、学歴、経歴、主要業績などを記載。年譜、著書・論文目録および追悼録を収めた書籍名・雑誌名を付記。配列は姓の五十音順。内容は、1998年12月末日現在。
道長が栄華を誇った摂関時代、香り高い文学が花開き、宮廷の男女は雅を競った。現地を訪ね、絢爛たる王朝の都の変遷と貴族の暮らしや思いを、四季折々の景色や生活の移り変わりと密着させ、いきいきと描く。
手塚治虫のストーリー漫画や長谷川町子の四コママンガはどこからきたか。コマを送るストーリー漫画の画期的なスタイルが生み出されたのは、大正デモクラシーの時代だった。現代コミックへとつらなるマンガ出生の物語。