宇宙の生命波である磁気を診断と治療に応用した画期的なMRT良法は、糸のほつれを直す慎重さで仙骨を調整、自然治癒力を促し、腰痛は勿論、万病に驚くべき効果をあげている。MRTの実際。
日本人の生活リズムを構成する「ハレ」と「ケ」の相関を軸にマツリの原点を追究し、民俗社会における儀礼の諸相を明らかにする。年中行事をはじめ、誕生習俗・子どもの遊び・若者組・婚姻習俗・死者供養・両墓制などを豊富な事例をとおして平易に解説する。永年にわたって常民の生活文化をみつめてきた著者の、暖かい眼差しと鋭い観察が光彩を放つ。
19歳の青年藩主として唐津藩の藩政改革に取り組み、のち幕府の要職につき累進して老中首座となる。“天保改革”を断行して幕府の危機打開に挺身し一世を震撼させたが、時勢の波に抗しえず、遂に士民怨嗟のうちに失脚して幕閣を追われた。本書はこの“悲劇の改革者”の波瀾に富んだ苦闘の生涯と、その人間像を浮彫りにして余すところがない。
虚構の衣をはがした古典作家の伝記は、多くは枯槁な姿をさらすが、“双岡の粋法師”兼好の場合もその例に洩れなかった。しかしながら、国文研究の権威者による本書は、近時新発見の史料によって、その生涯を新しく肉付け、兼好の中世隠者としての意味の究明と、「徒然草」の文芸性の探求という意図に立ち、ありしがままの人間像を見事に描出・活写した。
叡尊・忍性・覚盛らの顕密仏教改革派の律僧が、鎌倉時代後期に行なった社会的活動については、近年、さまざまな形で注目を浴びている。本書では、この律宗の社会的活動を、葬送活動を底辺で支えた斎戒衆、女性の社会的地位の低下の中で尼寺での単身者としての生活に活路を見出した尼、律僧でありながら融通念仏を広め、壬生狂言の開始者とされた導御などを例に具体的に探る。
明治・大正期の文壇に君臨した大文豪・教育家の生涯を、逍遥自編の年譜をはじめ最も正確な資料をもとにして、編年的にまとめた精密な決定版。演劇の改良、小説の革新、シェークスピアの全訳、文芸協会の設立など、光彩を放つ文芸活動に合わせて、その家庭生活をも丹念に描く。逍遥研究のみならず、近代文学者の伝記の規範として絶讃の書。
日常生活・学習に必要な漢字・漢語を網羅。親字6000・熟語3万5000。日本語としての漢語の意味や働きを、一字一字の字義に即して詳しく丁寧に説き、語の成り立ち、意味や用法の変遷を跡づけると共に、用例を豊富に掲げた。
近年発見された大伴系の系譜『古屋家家譜』は、古伝を正確に伝えた秀れた史料である。本書は、この『古屋家家譜』と従来の『伴氏系図』を合わせ考察することにより、古代史に重要な役割を担った大伴氏の古本系の一部を推定復元する。さらにその復元された本系から、日本の古代国家形成にかかわる興味ある問題点を取り出し、そのもつ意味を探る。
本書は「枕草子」「源氏物語」「栄花物語」「大鏡」の四つの作品を中心に、主としてこれらの書の歴史的意義について検討を加えたものである。したがって、歴史の時代の流れの中に本研究の主題を置くならば,それは摂関政治の絶頂期である道隆政権が成立して、それがまもなく衰退し、つぎに道長政権が確立し頂点に達するまでの形成過程を彩り上げたものである。
本書は、鎌倉時代の相論に対する鎌倉幕府の裁決状である関東裁許状330通・六波羅探題裁許状77通・鎮西探題裁許状226通合計633通を蒐集し、関東・六波羅・鎮西に類別し、編年順に収録したものである。本巻「関東裁許状篇」には、関東裁許状のほか、将軍家政所・侍所・問注所・雑人奉行等鎌倉幕府諸機関による裁許状等、及び北条氏執権の家領に対する裁許状をも併せ収録した。
本書は、鎌倉時代の相論に対する鎌倉幕府の裁決状である関東裁許状330通・六波羅探題裁許状77通・鎮西探題裁許状226通合計633通を蒐集し、関東・六波羅・鎮西に類別し、編年順に収録したものである。本巻「六波羅・鎮西裁許状篇」には、六波羅探題裁許状及び鎮西探題裁許状を収録した。
戦国争乱の中で南国土佐の一僻村から起り、四国制覇を成し遂げた元親は、中央への進出を望んだがならず、秀吉の麾下に属してからは近世封建体制確立への努力を傾けた。戦乱の中にも文化的教養を身につけたが、その伝記は軍記物に伝えられる以外あまり知られていない。『百箇条』『地検帳』など正確な史料に基づく元親の生涯。