日本最初の武家法、御成敗武目の制定者として、また鎌倉時代における稀代の名執権として古来その誉れが高い。北条氏歴代の中で、なぜに泰時ひとりがかくも異数な称讃をかち得たのか。広く関係史料を渉猟し、承久の乱の動揺と武家政権の確立をはかるその時代を背景に、人間泰時の誠実と苦悩の生涯を描き、事績を浮彫りにした好著。
「白く塗りたる墓」は、1960年代の高度成長期における公害汚染や原子力発電所の安全などの社会問題をベースに、報道機関の公器性や良心を問うた意欲作。TVカメラが持つ同時性から一躍報道の花形産業となったTV報道の視座をフィルターにして、目の前の現実と報道との溝に苦悩するテレビマンの狂気と孤独もドラマティックに描いている。もう一作は、ニヒリストの医者の堕落と病院に関わる人間の業を描いた「もう一つの絆」。共に第一部までの未完作であるが、著者の新境地ともいえる作品で、現代に連なる荒廃を予見している秀作である。
銀河帝国皇帝が再登場!
コトブキヤのスター・ウォーズフィギュアのスタンダード、ARTFX+シリーズに最大の悪役として猛威を振るったダース・シディアスこと銀河帝国の皇帝パルパティーンが再登場です。
漆黒のローブの下の顔面に刻まれた皺や、シスならではの妖しく光る眼、貫録のあるポーズで深く腰掛ける専用の玉座など、1/10スケールで細部まで再現いたしました。
ぜひ既存のシリーズと合わせてお楽しみ下さい。
※画像は試作品です。実際の商品とは多少異なる場合がございます。
(C) & (TM) Lucasfilm Ltd.【対象年齢】:15歳以上【商品サイズ (cm)】(高さ):16
「作者の氏神」とたたえられる大近松も、その人物像や生活については意外に知られるところが多くない。本書は歌舞伎研究に畢生の努力を傾けた著者が、多年にわたって渉猟した資料によってまとめた詳伝であり、その生涯を作品とともに始めて明らかにした各界絶賛の書。歌舞伎や浄瑠璃の理解は、本書を通して一段と深められよう。
躍進する農業法人が取り組んだ実践の記録。
古来の山岳信仰と外来の仏教・道教や神道の習合によって形成された修験道。この日本独特の宗教は役行者を祖師と仰ぎ、それぞれの時代において理想的祖師像を創造した。役行者伝承の展開を通して、修験道の歴史を辿る。
本書は、あなた自身が「絶対的な法則」の中で“生かされている”という真理を明らかにし、その法則に基づいた人生の道筋を指し示すものである。
日本天台宗の開創者である最澄のあとを継ぎ、その教義を顕揚し、また新たに天台密教を根づかせた円仁。入唐して揚州・五台山・長安における修学と書籍の求得に、ひたむきに心をかたむけたその真摯な姿、会昌の破仏という未曽有な出来事に際会し、幾多の辛酸を嘗め、強靭な精神に支えられた足掛け10年におよぶ苦難の旅。その生涯を克明に描いた伝記。
政略結婚を前に亡父の友人のもとを訪れたバステト女神に仕える神官のミウレトは、美しい青い目を持つセジェンと再会する。王宮で目にしたときは王子、十年以上過ぎた今は商いで財をなした砂漠の民の長として。神官家同士の政争で立場的に危ういミウレトは、そのセジェンの護衛で帰途につくことに。しかし遊び人風な彼の言動に、ミウレトは長年の慕情に浸るよりも彼の寝所に乗り込むことを選んで…!?
草創期の神社と政治の、不思議な関係が渦巻く平城京と平安京。神社とは何なのか。京という空間の形成から「都の神」の成立、怪異を吸いとる神社の役割まで、古代の神社の歴史をたどり、都と神社との関わりを解き明かす。
ペリーの来航により、開国を迫られた幕末日本。緊迫した東アジア情勢の中で、一旦は鎖国に迷い込みながら、それからの脱却を果たした徳川公儀の政権運営を詳述する。外交政策の新しい解釈を試みた日本開国史の決定版。