平安中期、源為憲が出家した尊子内親王に献じた『三宝絵』。“源為憲とその時代”“法会と経典”“縁起と物語”などをめぐって、国文学・日本史学・美術史学の各専門分野から読み解く。巻末に関係研究文献目録を付載する。
十五〜十六世紀、朝鮮や明に現れた数多の偽使たち。彼らを派遣した“地域”勢力を突き止め、室町幕府外交体制が崩壊していく過程を解明。中世日本の“国家”と“地域”の関係を軸に、新たな東アジア国際関係像を構築する。
琉球王国ーそれは中国や日本、朝鮮、東南アジアと活発に交流する海洋王国であった。王国の隆盛を支えた国際関係や波濤の海を越えた船舶の謎、国際港・那覇の舞台裏まで、アジアの架け橋となった歴史の風景を旅する。
七世紀後半から現在まで続く「日本」という国号は、いつ、誰が、どう定めたのか。それまで使っていた「ヤマト」「倭」から変更した理由は何か。「日本」の成立を中国や朝鮮との関係を辿りつつ探り、その意味や由来を解明する。
天正十年(一五八二)、天下統一を目前に織田信長が襲われた。明智光秀は単独犯なのか、果たして黒幕が存在したのか。本能寺の変にいたる過程を、史科を吟味して再現。様々な仮説を検証し独自の考察を加え、真相に迫る。
OtakuToys社企画製作の下、オリジナルデザインの1/7スケールの美少女フィギュア「白いウサギちゃん」をお届けします!
いたいけな美少女がバニーガールのコスチュームを自慢したいが、結局恥ずかしいのでセーターを着て隠そうとする表情と仕草を見事に立体化!
【付属品】
フィギュア本体
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大陸侵攻において、豊臣秀吉は前線の諸大名に決定権を与えず、日本からの軍令で指示を出した。軍令が届くまでの「時差」は、戦局にどのような影響を及ぼしたのか。軍令を分析して戦争の変容を解明、侵攻を体系的に叙述する。
江戸時代初期。慶長遣欧使節の大使を務めた仙台藩士。伊達政宗に若くして見出だされ、メキシコとの通商を求めて欧州へ渡った。スペインで洗礼を受けてキリスト教に改宗し、ローマで教皇パウロ五世に謁見したが、使命を果せず禁教令施行の中帰国した。約250年封印され、明治の欧化政策の中で蘇った常長の足跡を再評価し、実像とその時代に迫る。
精神科医の紺野和基は、将来を嘱望される若手国会議員・弥上時澄の担当医となった。原因不明の頭痛と不眠を抱え、どんな治療も効果がなかった弥上だが、和基のもとで症状は改善されていく。そうして治療を進めるなか、二人は惹かれ合い結ばれた。しかし、ある日を境に紳士的で優しかった弥上の人格が変わってしまう。和基の自由を奪いひどく蹂躙するようになった弥上は、本来の姿に戻ったと言う。非情な扱いを受けながらも、和基は弥上への恋情を捨てきれずー。辣腕政治家×麗しい精神科医のひたむきな淫愛。
佐渡で開発され、一八八〇年代以降日本海沿岸に広く普及した「佐渡式イカ釣具」。その分布と技術移動の関係を体系的に解明する。国や地方の「官」の漁業施策にみるイカ釣具への評価や、イカを追って各地を移動した出稼漁民の「民」のライフヒストリーに注目して、急速な伝播の実態に迫る。従来の民俗学に「技術移動」という新たな分野を切り開く。
化政期から明治中期までの1世紀を、わが国在来の実証的学問の集大成と、その近代化への橋渡しに終始挺身して止まなかった日本植物学の始祖、伊藤圭介の生涯こそは、まさに烈々たる科学的精神を内にたたえつつ、平和に生きぬいた知識人の典型にほかならない。この忠実な人間像によって、今日の文化人の生き方にも必ずや大きな示唆を与えよう。