1990年、秋。僕はその夏ヴェネツィアで再会した佐伯元子からの連絡を待っていた。元子の心には、愛する男を惨殺した者への復讐の炎が燃えていた。復讐計画を実行に移すべく帰国した元子とともに、僕は九州の小都市へと出発する。新たな冒険譚がはじまった…。そして世紀末。宇宙的な円運動の中で、ひとつの愛が終息する。しかし引き合う魂の彷徨は終わらない。2005年、僕はー。長大なスケールの完結篇。
りんごの精がりんごの木の一年を紹介します。小学校中学年から。
おかあさまの形見のたから箱に入っていたのは…ちいさなリンゴのたねがひとつ、雨のしずくがちょっぴり、きらきらした太陽の光がすこし、にじのかけらがひとつ、星の鳥の羽が一本、つねにぬれたクモの巣がひとつ、そして、夜になくナイチンゲールのやさしい歌声がたくさん…。土地はかわき、人々のくらしが貧しくなってしまった国。この国をおさめるのにふさわしい、すばらしいこととはなにか、王であるおとうさまに問われた三人のおひめさま。すえのセレニティひめは、おかあさまのたから箱をあけて、なかをじっとみつめました。そして…?格調高く美しいイラストで描かれた、新しいおとぎばなし。5さい〜。
自分にはおばあさんがいない、とさびしく思っていたアンディ。いつものようにリンゴの木に登ると、そこにはふしぎなおばあさんがいました。遊園地へ行ったり、草原で野馬をつかまえたり、ふたりは数々のゆかいな冒険をしますが…。小学2・3年以上。オーストリア児童文学賞、ウィーン児童図書賞受賞作。
紅の夢、スイートメロディ、恋空、涼香の季節、アップルパイ、ハローキティのりんご、ビートルズの英アップル・レコード、米アップルのコンピュータなど、りんごから広がる話題は尽きず。青森・東奥日報で連載した「りんごをかじれば」がタイトルも新たに書籍化!実は北大農学部出身の恋愛小説家が約30種食べ比べたりんごへの驚き、気づき、愛着を綴る。
若きジョブスと翻弄される日本人たち…アップル日本進出を巡る壮絶なドラマが始まる。
何かが芽生え、何かが変わる。卒業は、はじめのための終り、出会いのためのさよならー高校を退職して新たに旅立った歌人・俵万智が人生、恋、短歌、読書などについて綴る。
銀婚式の記念に、アシャーストは妻のステラとドライブ旅行に出かける。途中、若い日の思い出の地に立ち寄るが、そこは26年前、アシャーストが初恋の少女メガンと熱い想いを語り合った場所だった。若き日のつかの間の歓びと戦きの一瞬を、思い出の霧の中から豊かに甦らせる牧歌。
ロッキーリッジ農場に再び秋がめぐってきた。赤いリンゴの実をたわわにつけたよその果樹園をながめながら、「これがあたしたちの未来だわ。」と、ローズは思う。やがてクリスマスが近づいてきて、一家はそれぞれにプレゼントづくりに励む。ローズはお父さんからのびっくりプレゼントを想像して胸をふくらませるが、サンタから一度もプレゼントをもらったことのないスワイニーを見て、ある決断をする。ローラとアルマンゾの愛情につつまれて、ちょっとおとなになっていくローズ。
ぶつかり合いながら信頼を育てる兄と弟、そして北国のりんご畑を美しく描く。
イスラエル・パレスチナ、バルト三国-人は国境と同じ歩幅の動きを強いられる。祖国を失った人、独立を喜ぶ人。単身日本を去り、異文化の中で社会との意思疎通に苦闘してきた著者が、時代の激浪に翻弄される人々の魂のありかを訪ねつつ、自分史をからめて綴る感動のルポルタージュ・エッセイ。
婚約者をおいて屋敷を飛び出し、イギリスの片田舎ホワイトヒルへやってきた名家の娘、シャロン。昭和初期の東北の農村、私学のお嬢様たちに「立派なお茶会を開いてやる!」と啖呵をきってしまった千恵。素敵な彼氏がいるのに、「好き」と素直に言えない高校生結子。違う時代を生きる三人の少女が、りんごの樹の下で出逢ったのは!?ノベル大賞を受賞した表題作ほか書き下ろし二篇を収録。
最初にひとかじりした人の願いごとをかなえてくれる不思議なりんごーでも、ご注意を!マジック・アップルは“きれいな心”にしか育たないのです。
アップルパイ、プチタルトやタルトタタン、おしゃれなグラニテ…大人気、信太康代先生のりんごをたくさんつかったお菓子の本。