親友三田村毬子の母親に頼まれて、謎の女を探ったみすずは、恐るべき事件にまきこまれる。複雑怪奇な三田村家の事情は、若いみすずの手に余るが、毬子も協力して突きとめた真相の、更に奥には…。愛を求める叫びと、歯止めを失った欲望が、ついに破滅をよんだ時、一筋の光明が射す、傑作サスペンス長編。
密林の濃厚な息づかいと共に植物と精霊たちの呪術世界がひろがる。シャーマンとして生きた男が語る半生。
ロンドンの街は、謎に満ち満ちている。ポスター、道路標識、食品に貼ってあるラベルなどの英語で、おやっと思うものがかなりある。これらの英語表現を見ていくと、謎だらけなのである。著者は、1996年冬から98年夏まで、イギリスに滞在した。この間、いわば毎日、謎解きをしていたようなものである。その中でも、これはと思われるおもしろい謎を集めたのが、本書である。例を挙げてみよう。ツナ・サンドを買ったら、そのラベルに「ドルフィン・フレンドリー」とあった。ドルフィンはイルカのことだが、「イルカにやさしい」ツナ・サンドとは、どういう意味なのだろう。また、菓子パンを買ったら、ついていた説明書に、「とてもよく旅をします」とあった。「とてもよく旅をする」菓子パンとは何だろう。あるいは、子供の学校に持たせるもののリストに「ジャンパー」とあったので、ジャンパーを持たせようとしたが、よくよく読んでみたら、「ジャンパー」とは「セーター」のことであった。このような謎は、最初、「?」のマークで頭がいっぱいになるが、謎が解けたときの爽快感は何物にも代えがたい。さらに、謎を解くたびに、イギリスの歴史や文化のふだんは見えない断面、ひいてはイギリスという国を垣間見ることができる。
おいしそうなりんご!ママがうさぎのかたちにきってくれました。「いただきまーす」すると…。
商業主義にまみれた日本の音楽シーンに突如現れ、真実の音楽を追究しつづけた林檎。デビューから現在までの全活動を記録した感動のドキュメント。
恋人から引き離されて井戸屋形に閉じこめられている少女ジリアンを、六人の娘たちが牢番として見張っています。リンゴ畑を通りかかった旅の歌い手マーティン・ピピンは、娘たちの前で、美しく幻想的な恋物語を語ります。中学以上。
陽気なマーティン・ピピンがリュートを奏でながら語る、ロマンチックな六つの恋物語。すっかり心を奪われた六人の若い娘たちは、井戸屋形のかぎをマーティンにわたしてしまいます。サセックス州の美しい自然を舞台にした名作。中学以上。
生きることは食べること。食の誘惑、食への欲望は際限がなく、さまざまな時代、場所でタブーとされた美味、珍味があった。世界の食文化とタブーをめぐるタイムトラベル。
この病気の原因の殆どは、事故による事が多く、本人には全く責任の無い場合が多いのです。自分は全く悪くないのに、周りの人達にも、病院からも理解されずに来たので、金銭的にも精神的にも落ち込み、自分の病気の正体を知らず、自殺した人もいると思います。どんな難病でも、周りから理解されれば何とか生きていけますが、この病気は、他の人には理解されづらく、一生ついて回る可能性が高い為、辛く、哀しい病気です。
本書は、ビートルズのメンバーであるジョン、ポール、ジョージがリンゴ・スターに送った51枚のポストカードをそのまま掲載した画期的な1冊。世界で最も有名なグループのありのままの生活が垣間見られ、興味深いエピソードの数々に出会える貴重な1冊でもある。ちょっと変わったカードからばかばかしいカードまで。ジョン、ポール、ジョージが書き綴った内輪のジョーク、温かい言葉や落書きなどが、リンゴに当時の私生活、バンドの苦難や喜びを思い出させ、リンゴは本書のすべてのカードに当時の思い出を書き添えてくれた。
「ひとくちいちねん、リンゴあめ。ひとつぶじゅうねん、イチゴあめ。おいしい、おいしい、まじょやのあめだよ〜。」夜行の夜、百怪寺の夜店、魔女リンゴあめ屋で、葉子がリンゴあめを買って、かじったら…。へんな化け物がゾロゾロあらわれた。