生で食べられてあまく、木になるもの。それが本来のくだもの。日本原産のくだものは、かきでしたが、いまの日本のくだものの王者は、みかんとりんごです。しかも、りんごは北で育ち、みかんは南で育ちます。くだものの話はおいしい。小学校高学年以上。
ある日の夕方、いつものようにピアノ教室から家に帰る列車に乗った小学五年生のユキ。ところが、検札にきた車掌さんに「きっぷをもっていない。」といわれ、りんご畑のまんなかの小さな駅でおろされてしまう。いつのまにか特別列車に乗ってしまったらしいのだが、その列車の乗客たちの行き先は…。小学上級から。
北海道を5つに分けた観光ガイド。飛行機・船(フェリー)・バス料金&時刻表・JR列車・周遊キップ・フリーキップ情報・全道のいい宿・温泉紹介、オートキャンプ場情報。
千葉・御宿の海でぼくのもと恋人が、“自殺”した。気まぐれで、なにかと周りの人間を巻き込むヤツだったけど、決して自殺するタイプじゃなかった。葬式の日、ぼくと彼女は同じ幼稚園に通っていたことを初めて知った。甘酸っぱいなにかに揺さぶられ、ぼくは死の真相を探り始める。退屈なはずの夏休みが、あつく、なる-。
ハーブには育てる楽しみだけでなく、ポプリを作ったり、料理や飲みものに使ったり…たくさんの楽しみ方があります。初心者から楽しめるハーブの世界へ、コグマのチャイブスくんがご案内します。楽しく役立つ初めてのハーブ絵本。
「北一輝と二・二六」「石原莞爾と満州」「玄洋社と大アジア主義」「1970年の三島由紀夫」をテーマに、詰まったその「かたまり」を飲み下すための学習と総括の書。
1978年春、大学のキャンパス。僕は、意志的で抗いがたい魅力を湛えた、佐伯元子と出会った。そして、平穏な人生から引き剥がされてしまった。僕の心を深く突き刺し、おそろしい冒険に巻き込み、姿を消した元子。10年後、社会的には成功した僕にとって、元子との再会の予感が、生きる原動力となっていた…。人生の全てを決めたひとりの異性との出会いを、圧倒的なスピード感とパワーで描く、渾身の長篇。
1990年、秋。僕はその夏ヴェネツィアで再会した佐伯元子からの連絡を待っていた。元子の心には、愛する男を惨殺した者への復讐の炎が燃えていた。復讐計画を実行に移すべく帰国した元子とともに、僕は九州の小都市へと出発する。新たな冒険譚がはじまった…。そして世紀末。宇宙的な円運動の中で、ひとつの愛が終息する。しかし引き合う魂の彷徨は終わらない。2005年、僕はー。長大なスケールの完結篇。
ロンドンの街は、謎に満ち満ちている。ポスター、道路標識、食品に貼ってあるラベルなどの英語で、おやっと思うものがかなりある。これらの英語表現を見ていくと、謎だらけなのである。著者は、1996年冬から98年夏まで、イギリスに滞在した。この間、いわば毎日、謎解きをしていたようなものである。その中でも、これはと思われるおもしろい謎を集めたのが、本書である。例を挙げてみよう。ツナ・サンドを買ったら、そのラベルに「ドルフィン・フレンドリー」とあった。ドルフィンはイルカのことだが、「イルカにやさしい」ツナ・サンドとは、どういう意味なのだろう。また、菓子パンを買ったら、ついていた説明書に、「とてもよく旅をします」とあった。「とてもよく旅をする」菓子パンとは何だろう。あるいは、子供の学校に持たせるもののリストに「ジャンパー」とあったので、ジャンパーを持たせようとしたが、よくよく読んでみたら、「ジャンパー」とは「セーター」のことであった。このような謎は、最初、「?」のマークで頭がいっぱいになるが、謎が解けたときの爽快感は何物にも代えがたい。さらに、謎を解くたびに、イギリスの歴史や文化のふだんは見えない断面、ひいてはイギリスという国を垣間見ることができる。
「あのりんごは、わたしのものだ」こずえにかがやく金のりんごをめぐって森の動物たちは…。力強いタッチと抜群の色彩感覚。世界中で愛された絵本。
OLの孤独に射し入る「レノン/マッカートニー」の旋律。キラキラの文体で織り上げたシックでシリアスな都市小説、他2篇所収。’90年代テイストの果物小説集。